演奏の 開始前に ぷーと吹き

ico_tokusan
バス/コンサート・マスター
徳永祐一

ぷーってやってる者の吐露

声が出る前にぷー、、、、、、。

昔々、
ザルツブルグに行った時に見つけて買ったhonorのピッチパイプを使ってたら
ピッチが低くて歌えんと言われ、今はトンボの丸いのでぷー。
honorは確かにピッチが低く、絶対音を持ってる人には発狂しそうなくらいのズレが。
相対的に歌うって出来ないのねと気づかされました。
本当の絶対音感の使い方って、もし音が下がったり上がったりしても
「あ、今 20cent ぐらい下がってる」てハーモニーを作ってくれる仏さまのようなものだと思うのですが、
ほとんどの方は 「Aはこの音」と和音関係なく442Hzを出そうとしてるように思われます。

honorはピッチがペケ。
でもさすがに音は良かった。
見た目もイイ。
形は普通のハーモニカ。
出す音に吹き口をスライドさせてぷー。
これがトンボだと丸いから、毎回吹き口をくるくる回して探して(これ見られるのもイヤ)、
挙げ句の果てに、裏表間違えて全音違った音出したりして総スカン(涙)
(トンボは半音が全て♯表記、AsはGisを探してぷー、Gの隣を吹こうとして裏表持ち間違えたらFisをぷー)
出る音もホントにプーなので、少しでも綺麗に出すように気をつけつつ、
端っこの人にギリギリ聞こえて客席に気づかれないように等と勝手なこだわりを持ってやってます。

最初に出す単音って調性のあるものなら根音、第3音、5音あたりですけど、
これって絶対音をお持ちの方以外はピッチを聴きたいんじゃなくて調性を感じたいんだと思うんです。
じゃなきゃ、みんながAとかCの音叉持ってやれば済む事だから。
(因みに私の指導してる合唱団では音叉で音取ろう啓蒙活動中)

イギリスのタリス・スコラーズは絶対音感持ったメンバーが声を出してました。
これ、かなりカッコよかった。
指揮者が音叉で音取るのも何度か見てます。

GVIDO が出ましたが、今ならフツーにBluetooth で tuning tone を聞くことは出来るでしょう。
でもこれじゃ、つまんない、、、。

一時期、YAMAHAのハーモニーディレクターなる純正調や平均律、ピタゴラス音律など
1cent まで設定できるキーボードを指揮者の譜面台の横に鎮座させて音取り(リハーサルにはとても有効なツール)する団体を
たくさん見ました。
あんな味気ないものは無かった。
結局声にした途端、ピッチ変わってるし、、、。

とにかく、合唱の音取りって野暮ったいです。

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