ありがとう江戸川

takayuki
アルト
高橋由樹

わたしは東京出身だが多摩地区にしか住んだことがない。
東のほうは未知の世界。
江戸川総合文化センターでのクリスマスコンサート。コンサートに先駆けて9月にワークショップが開催された。

ワークショップでは大地讚頌をマエストロヤマカズの指導、斎木ユリさんのピアノで四人の団員(ささら、ゆきりん、しむちゃん、ヒロシ)と会場のみなさんと歌った。
マエストロ、言葉の選び方が本当に巧い。アドバイスをいただくと、歌声が色彩豊かになり、温度が変わっていく。
ワークショップのあとは、団員四人によるミニコンサートをお楽しみいただいた。
アンコール、小芝居付きの「クラリネットをこわしちゃった」はマエストロから「ドリフのコントみたい」と笑顔でご感想をいただきました(^^;

20161221

12月10日(土)いよいよクリスマスコンサート。外国の曲、日本の合唱曲、秋田の伝統芸能を素材に作られたシアターピース、クリスマスソング、土の歌から4曲、と多彩なプログラム。
土の歌の作曲者、佐藤眞先生も会場に!
ステージ上で貴重なお話も伺うことが出来た。
アンコールで大地讚頌を会場のみなさんと。客席に降りるとワークショップにご出席されたというお客様からお声掛けいただき、とても嬉しかった。
ワークショップのときも、みなさん明るくて、合唱大好きオーラ全開だったなあ。
もうひとつのアンコール、幸福が遠すぎたら、は世界初演。

 

江戸川総合文化センターの最寄り駅、新小岩には大きなアーケード商店街がある。昔ながらのお惣菜店、和菓子屋さん、なかなか奇抜な品揃えのお洋服屋さん、チェーン展開してるお店。新旧ごちゃ混ぜ感がいい。そして、安い!
アーケードを歩いていて、パチンコ屋さんの従業員のおじさんに、とある事で親切にしていただいた。
「お姉さん!」などと声をかけられたためすぐに反応できなかった。
暗かったからか、おじさんの優しさか。
それにしても、思わぬところで親切にしていただいて、心が温かくなった。
人と繋がる手段は昔と比べて格段に増えたけれど、わたしは会って直接話をするのが好きだ。
これからまた色々な場所に行って、たくさんの人たちと出会えるのが楽しみ。 ずっと住んでいる東京の中にも、まだまだ新しい発見がありそうな気がする。

短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 最終章〈最後のカギ〉

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アルト
小野寺香織
祠の中に美しい灯りが満ちている。
心地よい椅子と柔らかな反響。
今宵ここで秘宝への扉が開かれる。
今宵トウコン王国の秘宝のお披露目にお集まりくださる皆さま。
皆さまの眼差し。
皆さまの息遣い。
その全てが最後の扉を開くカギを生み出す縁です。
今宵玉響の刻、扉は開かれ、秘宝はそこにいる皆さまと私たちの間で共有され、やがて記憶のみに残され、扉は再び静かに閉じるでしょう。
皆さまと秘宝を共有出来る幸福を感じつつトウコンは60周年を迎えました。
心から御礼申し上げます。
to be continued♡

短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その9〈勇者ダイコン〉

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アルト
小野寺香織
「なんだかんだ言って魅力的な秘宝のようだね♪ 」
「面白いよな。みんなで『ざわざわ』っておっきな声で言ってみたり。」
「スゴイ勢いで言ってみたりね。」
「♪その度チャリーンてカギが現れるのもまるでマジックのようだったね。」
「あの仕事歌っぽいトコはどう?」
「初めは西洋の小洒落た狩猟民族が小躍りする感じだったのがな〜。」
「今じゃニホン大陸っぽいどっしりした動きになったわよね♪私、アレ好き。」
「♪ソプラ姫はダイの考えたモノは何でもお好きなんじゃ〜?」
「そ、そんな事ないわ。」
ダイのお陰でトウコン国民全員で秘宝を共有出来る指南書も手に出来たしね。」
「みんな楽しんでたね。良かった。」
「♪最後の扉の向こうにはどんな秘宝があるんだろう?」
「秘宝っつー位だし、金銀財宝がごっそりだろ。」
「『ざわざわ』って言ってるのが金銀財宝とかになるの?」
「最後のカギはどうやったら生まれるかしら?」
「♪もちろん僕らも頑張るけど、今やトウコン国民みんなが仲間だから心強いね。」
「ヤマカーズ国王も一緒だし、すっげーカギ生まれそうだよな。」
「最後のカギは私たちだけでは生み出せないわ。」
「え?」
「何で?」
明日は秘宝のお披露目でニホン大陸の津々浦々から人が集まるんだろ。」
「♪ちゃんとカギ生み出さないとマズイんじゃない?」
「ダイ。」
「最後のカギは、その集まってくれた人々と一緒に生み出すんだ。
「一緒に?」
「そう。どんなカギになるか、それは僕にもわからない。」
「でもなんだかワクワクする。」
「そうだね。」
「♪ドキドキもする。」
「そうね。」
「ハラハラもするぞ。」
「バッソ、ドラゴンには強いのに。」
「んまあ、勇者とも一緒な訳だし。国王いるし。鬼に金棒だよな。
「勇者は僕だけじゃないさ。みんなも、そしてトウコン国民もみんなみんな勇者だよ。」
「♪じゃあ、『勇者ダイコン』てトコかな〜♪」
「ソレ、ステキね。」
「♪ソプラ姫、僕のコトやっと認めてくれたかな?」
「ふふ。」
「よし、俺たち勇者ダイコンだ。頑張るぞー!」
to be continued

短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その8〈ケチではないのです〉

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小野寺香織
「だって『姫』ですとか言ったら仲間に入れて貰えないかと思ったし。」
「アルテなんで言ってくれなかったんだよ。」
「面白いじゃん。」
「おいおい。」
「なんか立て込んでる?」
「あ、ごめんごめん。」
「ソプーナがさ、名前が『ソプラ』でお姫さまで、金庫番がケチなんだよ。」
「⁇」
「ソプーナさん?」
「ソプーナはソプラっていうのが本当の名前なの?」
「金庫番がケチって?」
「私はケチではありません。堅実なだけです。」
「誰?」
「ダイさま、初めまして。お世話になっております。ヤマカーズ国王のバトラー、ワタプリと申します。」
「アーアー、ワタプリさん。知ってます知ってます。」
「ワタプリ、そもそもなんでここに?」
「私が祠の様子が知りたいと言ったのだよ。」
「パパ!」
「パパ⁉︎」
「ソプーナ、じゃない、ソプラのパパって事は、姫のパパだから…!ヤマカーズ!」
「『国王陛下』もしくは『様』をお付けください。」
「パパ、ワタプリったらまたケチな事言うのよ。」
「先ほどから聞いていたが、別にケチな事は言っていないようだったぞ。」
「だって、石版の価値を理解してくれないんだもの…。」
「ソプラ、彼は別に価値を分かってない訳では無いと思うよ〜♪」
「少しくらい隣国からお金を借りてくるとか、考えてくれてもいいじゃない。」
「少し考えてみます。……難しいですね。」
「短っ。」
「ねえダイ、他に方法ってない?」
「う〜ん、石版は魅力的だけど、他にも方法はあると思うよ。」
「だって。ワタプリ、少し相談してみれば?」
「そんな、勇者様に直接ご相談申し上げるのは…。」
「気にしない、気にしない。何でも言って。」
「ありがたいお話だ。ワタプリ、伺っておくと良い。」
カランコロン
「あの〜。」
「はい、どなた?」
「パパ、いますか?」
「パパと言えばヤマカーズ…国王陛下しかいないぞ。」
「アレ?ハリーのところのお嬢さんじゃない?」
「あ、本当だ。」
「じゃあキリのいいところで戻って来ない?お嬢さん、それまで良かったらウチでご飯でも召し上がれ。」
「はい(^^)」
to be continued

短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その7〈石版て便利だね〉

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アルト
小野寺香織
「アーアー、聞こえてる?」
「見えてるか?」
「バッソ、離れて離れて。みんなが見えないよ。」
「どう?カギは作れてる?」
「うん、いい感じ。」
「初めのカギがかなり奥まで進めてくれたしね。」
ハリーとの言葉のやり取りがまた良いカギの鋳型を作ってくれてる
今はね、二つの違う言葉が組み合わさると違う一つの言葉が生まれるっての試してみてるんだ。」
「へえ、どんなの?聞かせて。」
「うん、例えば『curl』ってだんだん声を小さくして行って、その後に『find』って小さい声から大きな声にして行くんだ。
同じように『tide』をだんだん大きく、『climb』を小さい声から大きな声にして行くと『kindn,time』っていう新しい言葉が聞こえてくるとか。」
「ステキ」
「でね、『ざわざわ』以外にもオノマトペで考えたんだ。例えば『ぽつ』は雨音みたいに疎らに始まってだんだん雨脚が早くなる感じを出したりとか。『ぺたー』は貼りつく感じで長く発音したりとか。」
「ステキ。」
「ソプーナ、『ステキ』しか言わないんだったらオレにもなんか喋らせろ。
アレだろ、元の言葉と違って聞こえるっつーのは、『バックします』が『ガッツ石松』って聞こえるみたいなヤツだろ。
「…。」
探偵ナイトスクープですか^_^;
「♪しかしこの石版て便利だね。」
「トウコン国民にもコレで秘宝を共有できるかしら?」
「金かかりそうじゃねえか?」
「ウチの金庫番お金にうるさいのよね。」
「ウチの金庫番?」
「私の事でしょうか?」
「ワ、ワタプリ!」
「石版はお高いです。国の財政を考えればもちろん無理です。」
「んもぅ、何かと言えば『財政ガー』って。面白くないのよ!」
「面白い、面白くないではないのです。お金があるかないかなのです。ソプラさまのご機嫌に適わなくとも『無いものは無い』と申し上げるのが私の仕事です。」
「♪ソプラ〜?」
「おい、どう言う事だ『ソプラ』って、ソプーナ、お前『ソプラ』なのか?…ってソレ誰だ?」
「ソプラはトウコン国のお姫さまよ。」
「ひめ〜⁈」
to be continued