NEWS詳細

更新情報
News&Topics

ごあいさつ 2016.04.17

【東京混声合唱団音楽監督・理事長 山田和樹からのごあいさつ】

創立60周年に寄せて

1956年に結成した東京混声合唱団。今年、還暦を迎えることになった。
当時の芸大声楽科の4年生が中心になって組織された合唱団で、卒業すると実家に帰ってしまうメンバーが出てくるかも知れないということで、第一回の演奏会を卒業式の日に開催したという。田中信昭先生に伺うと、つい昨日のことのように話される鮮やかな記憶にいつも驚かされる。プロの合唱団というものが果たしてやっていけるものかどうか分からない切迫感が常にあり、とにかく上手くなるしかないと、演奏会がなくても、日々集まって練習をしていたという。
そして、創立時に掲げた目標は、今も色褪せず、東混の主目標となっている。


一、楽しい雰囲気の演奏会を行う。
一、職業合唱団として成立させる。
一、日本の合唱曲を創る。


日本の合唱曲というものが黎明期であった当時から、積極的に委嘱初演を行い、合唱界を先頭になって牽引してきた歴史がある。結果として、日本の合唱界は大きな広がりをみせ、今では世界に誇れる一大文化となった。しかし、それと同時に、東混はプロであることの存続意義を改めて考えさせられることにもなった。
還暦を迎えた東混は今、生き残りをかけて生まれ変わろうとしている。自分も音楽監督に就任してから2年が経ち、さまざまな改革案を今実行に移す時がきたと感じている。時代のニーズに応え、社会から認められなければ、プロ団体は生きてはいけない。
ただ、改革といっても、僕が考えるのは”東混ルネサンス”である。ヒントは全てこれまでの歴史の中にある。創立時の初心にかえることが大事であり、当時のパワーをもってすれば、越えられない難局はないはずなのだ。誕生がセンセーショナルであった東混だけに、還暦を迎えてからの第2の人生も光り輝くものにしなければ、今まで尽力されてきた方々に申し訳が立たない。
東混が、日本の合唱界を牽引するオピニオンリーダーであり続け、世界に誇れるプロ合唱団であり続けられるよう、粉骨砕身頑張っていきたいと思っている。