2019年4月1日現在
桂冠指揮者
Conductor Laureate
田中 信昭
Tanaka Nobuaki
1956年東京藝術大学を卒業と同時に声楽科有志と東京混声合唱団を創立、常任指揮者に就任。今日まで、作曲家と協力して新しい日本の合唱音楽の創造に力を尽くし、東混定期などで、460曲に及ぶ現代合唱曲を初演している。
1997年東京混声合唱団桂冠指揮者の称号を贈られる。
2007年東京混声合唱団理事長に就任。カラヤン:ベルリンフィル、サヴァリッシュ:フィラデルフィア管弦楽団、シノーポリ:フィルハーモニア管弦楽団、マタチッチ:NHK交響楽団ほか数多くのオーケストラ公演の合唱指揮をつとめる。
オペラの指揮も多く手がけ、モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」などの3作品、ブリテン「カーリュー・リヴァー」などの教会3部作ほか、数多くの日本のオペラを指揮している。1982年イスラエルFESTIVALにて間宮芳生「昔噺人買い太郎兵衛」を指揮。1987年の文化庁派遣東混アメリカ公演では、日本の現代音楽を演奏、ニューヨークほか七大都市で成功をおさめた。
WORLD YOUTH CHOIR ’97 JAPAN、WYC ’99-00 WINTER BELGIUM、WYC 20th anniversary SWEDEN(’09)、ASIA YOUTH CHOR ’98・’04 NIGATA を指揮。 1996年世界合唱シンポジウム SYDNEY、1999年世界合唱シンポジウムROTTERDAM、2005年世界合唱シンポジウムKYOTOにて講演。
東京藝術大学講師(1971-1995年)、桐朋学園大学客員教授(1987-1997年)を歴任、2008年より国立音楽大学招聘教授を勤める。1986年毎日芸術賞受賞。2000年勲四等瑞宝章受章。
2006年朝日現代音楽賞受賞。2010年エクソンモービル音楽賞・洋楽部門本賞受賞。
2014年7月、「絶対!うまくなる 合唱 100のコツ」(ヤマハ)を出版。
2016年文化功労者に選ばれた。
音楽監督
Music Director
山田 和樹
Yamada Kazuki
東京藝術大学指揮科で小林研一郎・松尾葉子の両氏に師事。
第51回ブザンソン国際指揮者コンクール(2009年)で優勝後、ただちにモントルー=ヴェヴェイ音楽祭にてBBC交響楽団を指揮してヨーロッパデビュー。同年、ミシェル・プラッソンの代役でパリ管弦楽団を指揮、すぐに再演が決定する。2010年には、小澤征爾氏の指名代役としてスイス国際音楽アカデミーで、2012年8月には、サイトウ・キネン・フェスティヴァル松本で指揮し、絶賛された。同8月にサントリー芸術財団サマーフェスティヴァルでクセナキス作曲「オレステイア三部作」も指揮。
日本国内主要オーケストラに客演、ヨーロッパ各地の主要オーケストラにも破竹の勢いで次々とデビューを果たしている。2011年、出光音楽賞受賞。2012年、渡邊曉雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
現在、モンテカルロ・フィルハーモニー管芸術監督兼音楽監督、スイス・ロマンド管首席客演指揮者、日本フィル正指揮者、横浜シンフォニエッタ音楽監督、仙台フィルミュージック・パートナー、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナー、読売日本交響楽団首席客演指揮者。ベルリン在住。
2014年4月、東京混声合唱団音楽監督に就任。
常任指揮者
Principal Conductor
キハラ良尚
KIHARA Yoshinao
東京藝術大学音楽学部附属高校ピアノ専攻在学中に、16歳より小澤征爾氏に師事し、本格的に指揮をはじめる。
その後、小澤氏のアシスタントを務める。サイトウ・キネン・フェスティバル(現セイジ・オザワ・松本フェスティバル)の「青少年のためのオペラ」を指揮。高校卒業と同時に渡欧。
グラーツ国立音楽大学大学院修士課程オーケストラ指揮科、合唱指揮科、コレペティツィオン科を修了。グラーツ国立音楽大学より最優秀評価としてWürdigungspreisを受賞。ベルリン芸術大学大学院オーケストラ指揮科研究課程修了。
2016年、オーストリアが誇るウィーン楽友協会からの推薦を受け、カラヤンが長年にわたり芸術監督を務めた名門、ウィーン楽友協会合唱団の来日公演を指揮。また、ポーランド国立放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、マクデブルク歌劇場管弦楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団他を指揮。
リッカルド・ムーティ指揮のヴェルディ「マクベス」「仮面舞踏会」(東京・春・音楽祭2021&2023)、シャルル・デュトワ指揮のベルリオーズ「ファウストの劫罰」(北京音楽祭2019)などの公演において合唱指揮を務める。
第25回五島記念⽂化賞オペラ新⼈賞受賞。
Tokyo Cantat第4回若い指揮者のための合唱指揮コンクール第1位、ノルウェー大使館賞受賞。
最近では、神奈川県民ホール開館50周年記念オペラシリーズVol.1、ロバート・ウィルソン/フィリップ・グラスのオペラ「浜辺のアインシュタイン」(演出:平原慎太郎)の日本における30年ぶりの上演及び舞台初演にて、指揮・合唱指揮を務める。同公演は、2023年第35回ミュージックペンクラブ⾳楽賞「現代⾳楽部⾨」を受賞。現在、東京混声合唱団常任指揮者、国立音楽大学講師、二期会オペラ研修所師。
https://www.kiharaplatz.com/
正指揮者
Permanent Conductor
松原 千振
Matsubara Chihuru
1951年長野県生まれ。国立音楽大学卒。渡欧。シベリウスアカデミーに学び、マスタークラスを修了。エーリク・エーリクソン、ダン・ウーロフ・ステーンルンドに師事。
1978年からフィンランドを中心に北欧及びバルト諸国で活動。ヘルシンキ大学男声合唱団の第二指揮者として、多くの初演を手がけ、1985年からフィンランド放送室内合唱団の指揮者としてルネサンス時代の作品の指揮にあたる。
また1987年春に、フィンランドで発見された膨大な曲数にのぼる中世の単旋聖歌について、その解読を含む復元作業をフィンランド放送協会から委嘱され、その整備のかたわら蘇演にも当たっている。なお、このために同放送協会は12人の古楽合唱団(セートゥス・ノステル)を編成し提供している。1987年と1991年には、タピオラ少年少女合唱団の副指揮者として来日。1988年から、バルト海諸国のプロ合唱団と共演し、エストニア・フィルハーモニー合唱団、ラトビア放送合唱団、ヴァンクーヴァー室内合唱団、ポーランド室内合唱団、エストニア国立男声合唱団の客演指揮者を務めている。
1995年東京混声合唱団第150回定期演奏会に初登場。1997年東京混声合唱団常任指揮者に就任。同年、東混初のヨーロッパ公演を指揮。 また、アマチュア合唱界の海外交流を含む指揮や指導にも、深い知見による貢献が知られている。
2003年月刊神戸っ子 第32回ブルーメール賞<音楽部門>受賞。 2003年神戸市文化奨励賞受賞。
2013年「シベリウス・交響曲でたどる生涯」(アルテスパブリッシング)を上梓。
2013年4月、東京混声合唱団正指揮者の称号を贈られる。
正指揮者
Permanent Conductor
大谷 研二
Otani Kenji
1980年武蔵野音楽大学卒業後、東京混声合唱団に入団。1983年ヨーロッパに留学。主にスウェーデン、ドイツ、イギリスでE.エリクソン、H.リリング、W.シェーファに師事。
フランクフルト音楽大学合唱指揮科を卒業、デュプロマを収得し、1989年に帰国。同年の武満 徹監修「Music Today」、1990年サントリー音楽財団「サマーフェスティバル」などの公演で合唱、室内楽を指揮し注目を浴びる。1990年度村松賞受賞。 1990年東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンスに迎えられ、1991年東京混声合唱団第127回定期演奏会に初登場。 1992年には創立されたばかりの岩城宏之率いるオーケストラ・アンサンブル金沢付属の合唱団指揮者を2001年まで務めた。 いずみホール「音楽の未来への旅シリーズ」、サントリー音楽財団「サマーフェスティバル」などの主要な音楽祭でたびたび合唱、室内楽を指揮。2001年には韓国国立合唱団定期公演に客演し日本の現代作品を含んだプログラムを指揮。
また、オーケストラ付きの合唱作品もしばしば指揮し、1998年、ライプツィヒでの古楽オーケストラとの共演は地元新聞紙上で絶賛された。1999年には、バッハのロ短調ミサ、マタイ・ヨハネ両受難曲を指揮し、バッハ没後250年の2000年はクリスマス・オラトリオ全曲演奏に取り組む。
現在、NHK東京児童合唱団常任指揮者、東京混声合唱団正指揮者、活水女子大学音楽学部学術研究所教授。
中世から現代に至る色彩ゆたかな作品の紹介と流麗な指揮によって高い評価を受けている日本を代表する合唱指揮者の一人である。 最近では、坂本龍一オペラ「LIFE」、三善晃オペラ支倉常長「遠い帆」、ジョン・アダムス「エル・ニーニョ」、ストラヴィンスキー「結婚」「詩編交響曲」など大編成合唱団のコーラスマスターとしての顕著な実績も評価されている。
2010年4月より、NHK-FM「ビバ!合唱」のDJを務める。
首席客演指揮者
Principal Guest Conductor
W.マウラー
Wolfdieter Maurer
1941年、ウイーンに生まれる。ウィーン大学にて音楽学、英文学、心理学を学ぶ。ウィーン音楽アカデミーにて指揮法、合唱指揮法を学ぶ。1964年ウィーン少年合唱団指揮者に就任、1966年まで務める。グロスマン教授に声楽指導法を師事。
1966年クラーゲンフルト、バーゼル国立歌劇場、ミュンヘン、ブラウンシュヴァイクオルデンブルク国立劇場指揮者。1979年ヴェルツブルグ市モーツァルト音楽祭、総監督及び指揮者。同市音楽大学にて現代音楽のアンサンブルとブラスアンサンブルを教える。1991年より主にヨーロッパ、日本で幅広く指揮活動を展開。
1992年東京芸術大学音楽学部客員教授として来日。日本滞在中、東京混声合唱団定期演奏会をたびたび指揮。その功績にたいして東京混声合唱団から首席客員指揮者の称号を贈られた。1999年スロヴァキア国立歌劇場主席客演指揮者(~2001年)。
ベルリン交響楽団、ベルリン国立歌劇場、ザルツブルグモーツァルテウムオーケストラ、ウィーン放送交響楽団などを客演している他、オペラのレパートリーはモーツァルト、プッチーニ、ヴェルディ、ワーグナーからベルグ、ヒンデミット、シェーンベルク、R.シュトラウス、ヤナーチェックに至るまで60曲を越える。
現在、ヨーロッパの各都市のオペラ劇場において指揮活動を展開中である。
コンダクターインレジデンス
Conductor in residence

水戸 博之
Mito Hiroyuki
1988年北海道江別市出身。東京音楽大学及び同大学院作曲指揮科(指揮)を卒業。
これまでに札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団などに客演。
NHK交響楽団より、2016年度のパーヴォ・ヤルヴィ氏のアシスタント指揮者に任命された。
日生劇場や藤原歌劇団などのオペラ公演に音楽スタッフとして関わる他、合唱指揮者として東京混声合唱団及び新国立劇場合唱団とも共演を重ね、同団の定期演奏会や文化庁主催巡回公演を指揮する他、2018年日生劇場「ルサルカ」公演や、2019年東京フィルハーモニー交響楽団「第九」公演等多くの公演で合唱指揮を担当する。
現在、オーケストラトリプティーク常任指揮者、東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンスを務めている。
指揮者
Conductor
髙谷光信(たかやみつのぶ)
Takaya Mitsunobu
指揮者
Conductor
山田 茂
Yamada Shigeru
山形県天童市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。栗林義信、畑中良輔の両氏に師事。
在学中、小林道夫氏の指導の下、芸大バッハ・カンタータクラブを結成、独唱、指揮に活躍。
芸大卒業と同時に1974年東京混声合唱団に入団、国内外の多くの指揮者と共演、81年からバスパートリーダー、87年から09年までコンサートマスターを務めた。読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京室内歌劇場定期公演やサントリー芸術財団によるクセナキス作曲「オレステイア」で合唱指揮者も勤める。
その傍ら、各地の合唱連盟や合唱団に招かれ、講習会や指揮活動も行っている。
主な著書:『合唱名曲ガイド110ア・カペラによる混声合唱』(音楽之友社 2001)。2010年4月より東京混声合唱団副指揮者、2017年3月より東京混声合唱団指揮者に就任。
コメントを投稿するにはログインしてください。