感動の出会い!!/志村一繁

ブログリレー

前回のあらひょんさんから受け継いだテーマは、

感動した!!

21人目、テノール志村さんは、胸に秘める炎に触れたら火傷する!!というくらい、熱い気持ちを持った方。

ぴったりのテーマですね!

きっと数ある感動エピソード、選びきれない程だったのではないでしょうか…?

では、お聞かせください〜!


テノール

志村一繁

File21:感動の出会い!!


ポロッポー(こんにちは)!!

東混一の鳩胸?テノールの志村一繁です。

自粛生活も早2ヶ月が経とうとしています。
宣言解除の話もちらほら出始めてはいますが、まだ気を緩めてはいけませんね。

歌うことが出来ない日々はとても辛いものがありますが、家にいたお陰で良かったこともありました。
今まで放置していた部屋の片付けを、ほんの少しだけどやれたこと。
でも一番は、HDD(ハードディスク)に録り貯めていたテレビ番組を、時間を気にせずに見ることが出来たことかな。

あらひょんちゃんからのお題は
「感動した!!」
でしたね。

元々感情移入しやすい質なので(東混のメンバーにはバレていますが)、ちょっとしたことで感極まって涙してしまうこともしばしば。
例えば、信長貴富さん編曲「群青」は大好きなのですが、最近では平常心で歌えたことが無いのでは!?(最初からかも)

数ある感動エピソードの中でも、やはり志村と言えばアニメでしょうか!
HDDの約8割をアニメが占めており、実は音楽の道に進むことを決めたのも、あるアニメがきっかけでした。

私の通っていた高校は音楽科と言って、音楽大学を目指す生徒用の専門科目を学ぶためのクラスがありました。
私は合唱部には所属していましたが、普通科に通っていました。

そんな私が音大受験を決めたのは、その当時一大センセーションを巻き起こしていた「超時空要塞 マク○ス」。そのヒロイン、リン・ミン○イ役の声優さん、飯島○理さん(ほとんど答えてますが、気になる方は調べてみて)が、国立音楽大学の学生だったことを知ったからなのです。
もしかしたら国音に入ればアニメへの道が拓けるかも!と浅はかにも思ってしまった訳なんです!!


ピアノを始め専門的な音楽勉強は何もしてこなかったので、高校2年から全てを習い始めて、なんとか国音に合格することが出来ました。

ここまでの話だと、国音で飯島真○さんに会えたことが「感動した!!」ことだと思いますよねぇ?

ところが、、、なんと!!!

私が入学した直後に飯○真理さんは、国音を中退しニューヨークに行ってしまわれたのです~~~(T△T)

目標(目的)だった憧れの人がいなくなり、大学にいる意味を見失ってしまった私は、我が家の家計では私立の音大の授業料を払い続けるのが大変だったこともあり、翌年芸大を受け直してしまいました。

あ、誤解のなきように。
国立音大はとても雰囲気の良い音大でした。高松の片田舎から出てきた私にもほのぼのとした雰囲気の中、楽しいキャンパスライフを謳歌できる素敵なところでしたよ。

その時の同級生とも未だに交流が続いています。
その一人が、東混バスの佐々木武彦君です!

大学卒業後は高校の音楽講師をしながら、二期会・藤原歌劇団等のオペラ、J.S.BACHを中心としたバロック音楽、ロシア音楽の合唱団等、クラシック音楽の方面に進み、アニメとは遠ざかっていました。

その中でも東京混声合唱団とは、学生時代からお仕事をさせてもらっていたのです。
もう30年も昔になりますが、最初の信濃町の練習場を知っている数少ないメンバーの一人でもあります。

私が東混に正式に入団したのは2004年なので、かなり歳をとってからなのですが、97年のヨーロッパ公演にエキストラとして参加させてもらって以来、ずっとお付き合いさせてもらっています。

さあ、いよいよ「感動した!!」ことですが、ヨーロッパに行けたことでもないんです。

今からちょうど20年前、当時東混の事務局長であった曽根さんから、ある録音をお願いされました。
事ある度に「アニメが大好きです!」と言っていたことを覚えていてくれたのでしょうか?

なんと、あの「○NE PIECE」のキャラクターソングを、ソロで歌わせてもらえることになったのですーーー!!!

本来は各キャラクターの声優さんが歌うことになっているのですが、赤髪のシャン○ス役の池田秀○さんが歌は苦手、ということで替わりの人を探していたようです。

しかも作曲は、その当時のアニメ音楽界で最も活躍されていて、今や大御所と呼ばれている

「田中公平」さん!!

代表作はONE PIE○Eをはじめ
「サクラ○戦(帝国華撃団)」
「ドラゴンボ○ル」
「笑ゥせぇるす○ん」
「機動戦士ガンダム 第○8MS小隊」
「勇者王ガオガイガ○」
「ジョ○ョの奇妙な冒険」
等々、数え上げたら枚挙にいとまがありません!

ハァハァハァ

すみません、書きながら興奮してしまいました。

田中先生の曲は音域が広く転調の繰り返しで、さっと聴いている分には美しいのですが、実際歌うと難しい曲が多いんです。
デモ音源をカセットテープ(当時はまだぎりぎりカセットテープがある時代でした)で送ってくれたのですが、これがとんでもなくいいお声なんです!

頼まれておきながら「この人の声でいいんじゃないかなぁ?」と思ってしまいました。

実はその音源、田中先生自らが歌っていらっしゃったのです!!

その声の良さはアニメ業界ではつとに有名で、いわゆるハイCも楽々出ちゃうそうで、自身が歌うソロコンサートも何度か開催しています。

さあ、実際に録音スタジオでお会いしました。
緊張しながらも「先生の曲が大好きです」と伝えたところ、「君はどの曲が好き?」と聞かれ、
『仕事で来たのだからアニメオタクだとバレるのはまずい/// 』
と何故かいい格好をしてしまい、咄嗟に当たり障りのない「ドラゴンボー○です」と答えてしまったことを今でも悔やんでいます。

《本当は宮内タカユ○さんの歌う「超新星フ○ッシュマン」の「輝け!フラッシュキ○グ」が一番好きでーーーす!!!》

と言えなかった自分に・・・

録音は難しい曲ながらもなんとか録り終え、実際にCDが発売された時は感動しました。

でも一番の感動ポイントは、やはり憧れの人にスタジオでお会いできた時と、録音後に「お疲れ様。ありがとうございます。」と言われた時でしょうか。

国立音大では憧れの人に会えませんでしたが、諦めずに希望を持って続けていれば、新しい夢が叶うのだなぁ!と思った瞬間でした。

田中先生とはその後も、東混フルメンバーや男声だけ、またゲーム音楽のコンサート等で何度かご一緒させてもらいました。
また新たなお仕事、お待ちしておりまーす!!!

長く暑苦しい文面になってしまいました。
これだからオタクは~。

次は東混の一番低い音域を支えてくれる、側にいると温かくなれる、バスの小林潤一さんです。

色々と聞いてみたいことはあるのですが、今回はちょっとだけ音楽家らしい質問で。

声が低くて良かったこと、困ったこと

なんて如何でしょうか?

我々テノールではわからないエピソードやご苦労がありそうですね。
次回もお楽しみに!



魂が震えている…!そんなドラマティックな記事でした。

目を輝かせてお仕事をする志村さん、

アニメのお仕事の時は、その目からビームがでているくらいかも?!

志村さんが主人公のアニメがあったらぜひ見たいです!!

さて、次回は我らが「ド」バス、

小林潤一さんです!

テーマは、「声が低くて良かったこと、困ったこと

どっしりと東混を支える「じゅんじゅん」さんにお話を伺いましょう!

次回もお楽しみに♪

前回:かをりさんの記事はこちら

次回:小林さんの記事はこちら

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