バス
佐々木武彦
去る2024年8月31日(土)、すっかり東混の主要コンサートの一つとなった「東混オールスターズ」が開催されました。
この日は期せずして私が東混に入団してから12950日め(終演後に気づいた)。
今回のオールスターズも8人の指揮者陣がそれぞれ曲を持ち寄り多彩なプログラムとなりました。
その中、山田茂さんが選曲、指揮されたのは伊藤海彦作詞・荻久保和明作曲、混声合唱曲「季節へのまなざし」から4曲目の「ゆめみる」でした。
「ゆめみる」を含め「季節へのまなざし」には私自身思い入れが強く、この機会にブログに書いてみる事にしました。
私が合唱と出会った中学、高校生の頃はコンクールの自由曲として「季節へのまなざし」から選曲する学校が多く、高校3年時Nコンで地区代表になった北海道滝川高等学校の自由曲も「季節へのまなざし」の2曲目の「のびる」でした。
作品の素晴らしさは勿論、滝川高の迫力ある演奏に魅了され私はすっかり「季節へのまなざし」ファンとなりました。
「ひらく」「のびる」「みのる」「ゆめみる」
春夏秋冬をテーマにする中、全曲に共通する
「みえる みえない」
「みえている しあわせ みえている ふしあわせ」
「みえてくる しあわせ みえてくる ふしあわせ」
のフレーズ
そして荻久保先生の「ビートルズ以降」を強く意識した音楽
楽譜を購入し、いつか自分も演奏してみたいと思っていました。その際にこの曲の初演が東混である事を知ったのです。
他にも難しい曲を数々演奏している東混は私にとっては雲の上の存在というか、もう次元の違う人達だと思っていました。そうしたら、、、
何という事でしょう
今私はその「東混」で歌っています
東混での演奏生活が始まって一つの夢を持ちました。
それは
「東混メンバーとして在団中に『三つの作品』を東混の演奏会で演奏する事」
その三つの作品とは
・三善晃先生の「五つの童画」
・間宮芳生先生の「五つのピエタ」
そして
・荻久保和明先生の「季節へのまなざし」
これらは私が合唱と関わっていく中で特に深い感銘を受けた作品です。
余談ですがこれらの作品は偶然にもある共通点があります。
『東混委嘱作品ではないが初演は東混』
これに関しては特にこだわりはないのですがね(笑)
単なるあるあるネタです。
「五つの童画」は入団3年目の定期演奏会にて沼尻竜典さんの指揮で演奏したのを皮切りに今までたくさんの指揮者の方々、ピアニストの方々と演奏してきました。
高田敏子さんの詩の世界が映像として浮かび上がってくるような作品です。
「五つのピエタ」も最初は田中信昭先生の定期演奏会から何度も演奏の機会があり、特に松井慶太さんと松井さんの故郷である青森県八戸市にて演奏した事はその場所や演奏会の時期も相まって大変記憶に残っています。
さて残る「季節へのまなざし」ですが、、、
今まで演奏の機会がないまま今年のオールスターズを迎えました。
ようやく終曲の「ゆめみる」は演奏する事ができましたが夢である全曲演奏の機会は12950日を迎えた現在まで無く今のところ予定もありません。
「東混オールスターズ」の数日前、東混卒業まで600日となりました。
あと1年半程の東混生活、この先の演奏会の予定もぼちぼち決まっていく中で「季節へのまなざし」を歌う夢だけは叶わない夢として残るのかもしれないなと思う今日この頃です。
夢を持って今日まで歌い続けてくる事ができたのは幸せな経験でしたし、かけがえのない時間だったと感じています。唯一歌う事ができたのが「ゆめみる」だったのも何かの暗示なのかもしれないですね。
長文駄文で失礼しました。
とある老兵メンバーの戯言としてお聞きいただければ幸いです🙇♂️
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