短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その3<泡>

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アルト
小野寺香織

その3〈泡〉
「え?私?」
『コクコク』三人のシンクロ率、だいぶ上がってきました。

「ソーダの泡ねぇ。本当なの?ダイ。」
「え?ああ。こう、ふわふわっとアイデアが次から次に浮かんでくるんだけど。」
「栓を開けたばかりのソーダみたいね。」
「しかも炭酸増量って感じだな。」

「ほら、そんなにアイデアが浮かんでくるなら仲間なんていらないじゃない!」
「そうだな、オレそんなアイデアなんて出やしないし。」

「そうじゃなくて…」

「ただのソーダの泡なら消えて行くだけだろ。カギにするにはその泡に美しい虹を纏わせなきゃならな いんだ。言葉で紡いだ糸を縦糸に、美しい響きの組み合わせを横糸にして。泡を儚く消えてしまうことの無いようにする必要があるんだよ。それに…」
「賢者ってみんな言うことがいちいちそんな感じなの?」
「副業…詩人だから。」

「でもオレは紡ぐほど言葉なんて詳しくないし、虹なんかキレイだなぁって見るだけだぞ。」

「確かにハリーの言う通り、泡はどんどん生まれてくるけど消えて行く事も多い。だけどバッソの声も さっき聞かせてくれた旅の話で、もうふわふわしていたものがカギになりつつあるんだ。アルテの声 も。それにさっき出してくれた鯖の八丁味噌煮も!」
「あら、私仲間だった?八丁味噌、鯖に合うでしょ。」
「うん、すごく。アレ家で作るの難しい?」
鯖の話は今じゃないでしょ(^^;

「じゃ…じゃあ私も仲間にしてくれる?私も泡をカギにする助けになる?」

「で、君は?」またもや三人のトゥッティ。

「私?あ、ソ、ソ…ソプ…ノ、ナ、ナ、うん、ソプーナよ。」 ちょっとアヤシイですが、ソプーナさんだそうです。

to be continued

秩父・音楽寺

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ソプラノ
木村眞弥

音楽の
み声なりけり小鹿坂の
調べにかけよう
峰の松風

「近くに音楽寺があるらしいから行ってみよう!」くまさん(註:バスで同期入団の熊谷隆彦)の声に賛同し、文化庁公演の合間に音楽寺に行ってきました。

音楽寺の名前の由来は、札所を開いた十三人の聖者がこの山の松風の音を菩薩の音楽と聞いたからと言われているそうです。うーん、松風…音を想像しただけで癒されます!

車で山道をのぼっていくと看板を見つけました!
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ここからは歩いて、さらに進んでいくと…
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音楽寺に到着~!かわいい看板がお出迎えしてくれました。
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音楽寺というだけあり、音楽の道を志す人たちが多く訪れるそうです。お堂横には掲示板があり、演歌歌手の方や合唱団のポスター、吹奏楽部の学生たちのコンクール優勝祈願まで幅広いジャンルのお願い事がたくさん貼られていました。掲示板があるとは知らず、東混のポスターは貼りませんでしたが、 しっかりお願いをしてきました!今回の文化庁公演が無事に終えられることと、これからも東混の熱い音楽をたくさんの方に届けられますように…と!

最後には鐘を撞いて帰ってきました。
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帰り道に見る見事な景色に、「今まで紅葉に興味なかったけどこれはすごいなぁ!」と、くまさん。「今まで紅葉狩りしたことなかったんですか?」と聞くと…「紅葉は食べれないだろ!」って(^o^)

澄んだ空気に美しい景色、最高のご褒美でした!

さぁ、再び月曜日から文化庁公演が始まります!先週伺った4校のみなさん、ありがとうございました!これからお会いするみなさん、待っていてくださいね!

短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その2<謎の少女>

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アルト
小野寺香織

その2〈謎の少女〉
「で、まずはどこへ行く?初めは弱っちいヤツと戦うんだよな、スライモ?とか言うヤツ?」
バッソやる気満々です。
「面白い事になりそうだね。」ハリーは先ほどから嬉しそうです。
「先ずは腹ごしらえだ。」ダイも何だか小鼻が膨らんでしょうがありません。
「腹が減っては戦は出来ないって言うもんな~。」

「この人たちは戦う訳じゃないよ。」
店の女主人、アルテは一言そう言うとどんどん料理を並べました。
「え?戦わない?んじゃ何すんのさ。」
「ココロのセカイに通じる祠がウチの店の近くにあってね、そこで道を探すんだよ。」
「通じてんなら探す必要ないじゃん。」
「あの祠はたくさんの道に通じていてね、それぞれに色んなドアがあって沢山のカギが必要なんだよ。」アルテ特製のチーズと豆腐入りのミートパイを頬張りながらハリーが答える。
「カギ?カギならカギ屋だろ。」「戦わないって言うし…俺、役に立つのか?」
「もちろん。」
その言葉を自分が口にした事に驚いた様にダイはアルテを見た。
「いい仲間を見つけた様だね。」

「仲間なんて要るの?だって、あなたはカギを見つけるアイデアがソーダの様に次から次へ浮かんで来るらしいじゃない!」
店の隅から軽やか鈴の音の様な、しかしきっぱりと言い切る声が聞こえた。

「君は?」ダイ、ハリー、バッソの声が揃った。

to be continued

短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その1<旅立ち>

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アルト
小野寺香織

その1<旅立ち>

トレジャーハンターでもある勇者ダイは『ココロのセカイ』の中に閉じ込められていた数々の秘宝を見つけだし、世界の人々に笑顔を届けていました。

そんなある日トウコン国の国王ヤマカーズに、やはり『ココロのセカイ』に閉じ込められている秘宝を探し出して欲しいと頼まれます。
しかしヤマカーズがその秘宝について知っていることは『言葉』と『多くの者と共有するべきモノ』がカギであると言うことのみ。
ダイは今までに無い大変な旅になる予感を感じました。

そこでダイは右腕でもある友、賢者ハリーに尋ねます。
「今度の旅は大変なものになりそうだ…。一緒に行ってくれるかい?」
ハリーはちょっぴり微笑み「面白そうじゃないか」と言うと軽くダイの肩を叩きました。

旅立ちの日。
扉を開けると戦士のバッソが立っています。
「俺に来て欲しいんだって?なんかみんな言ってるんだけど。」
いやいや言ってない言ってない(^。^;)

とはいえバッソは気の良さそうなヤツに見えます。
ダイとハリーはお互い頷き合うと
「そうだな。頼むよ。」
と答えました。
いよいよ旅の始まりです。

to be continued