短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その3<泡>

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アルト
小野寺香織

その3〈泡〉
「え?私?」
『コクコク』三人のシンクロ率、だいぶ上がってきました。

「ソーダの泡ねぇ。本当なの?ダイ。」
「え?ああ。こう、ふわふわっとアイデアが次から次に浮かんでくるんだけど。」
「栓を開けたばかりのソーダみたいね。」
「しかも炭酸増量って感じだな。」

「ほら、そんなにアイデアが浮かんでくるなら仲間なんていらないじゃない!」
「そうだな、オレそんなアイデアなんて出やしないし。」

「そうじゃなくて…」

「ただのソーダの泡なら消えて行くだけだろ。カギにするにはその泡に美しい虹を纏わせなきゃならな いんだ。言葉で紡いだ糸を縦糸に、美しい響きの組み合わせを横糸にして。泡を儚く消えてしまうことの無いようにする必要があるんだよ。それに…」
「賢者ってみんな言うことがいちいちそんな感じなの?」
「副業…詩人だから。」

「でもオレは紡ぐほど言葉なんて詳しくないし、虹なんかキレイだなぁって見るだけだぞ。」

「確かにハリーの言う通り、泡はどんどん生まれてくるけど消えて行く事も多い。だけどバッソの声も さっき聞かせてくれた旅の話で、もうふわふわしていたものがカギになりつつあるんだ。アルテの声 も。それにさっき出してくれた鯖の八丁味噌煮も!」
「あら、私仲間だった?八丁味噌、鯖に合うでしょ。」
「うん、すごく。アレ家で作るの難しい?」
鯖の話は今じゃないでしょ(^^;

「じゃ…じゃあ私も仲間にしてくれる?私も泡をカギにする助けになる?」

「で、君は?」またもや三人のトゥッティ。

「私?あ、ソ、ソ…ソプ…ノ、ナ、ナ、うん、ソプーナよ。」 ちょっとアヤシイですが、ソプーナさんだそうです。

to be continued

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