アルト
小野寺香織
その2〈謎の少女〉
「で、まずはどこへ行く?初めは弱っちいヤツと戦うんだよな、
バッソやる気満々です。
「面白い事になりそうだね。」ハリーは先ほどから嬉しそうです。
「先ずは腹ごしらえだ。」
「腹が減っては戦は出来ないって言うもんな~。」
♢
「この人たちは戦う訳じゃないよ。」
店の女主人、アルテは一言そう言うとどんどん料理を並べました。
「え?戦わない?んじゃ何すんのさ。」
「ココロのセカイに通じる祠がウチの店の近くにあってね、
「通じてんなら探す必要ないじゃん。」
「あの祠はたくさんの道に通じていてね、
「カギ?カギならカギ屋だろ。」「戦わないって言うし…俺、
「もちろん。」
その言葉を自分が口にした事に驚いた様にダイはアルテを見た。
「いい仲間を見つけた様だね。」
「仲間なんて要るの?だって、
店の隅から軽やか鈴の音の様な、
「君は?」ダイ、ハリー、バッソの声が揃った。
to be continued
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