アルト
小野寺香織
その3〈泡〉
「え?私?」
『コクコク』三人のシンクロ率、だいぶ上がってきました。
「ソーダの泡ねぇ。本当なの?ダイ。」
「え?ああ。こう、
「栓を開けたばかりのソーダみたいね。」
「しかも炭酸増量って感じだな。」
「ほら、
「そうだな、オレそんなアイデアなんて出やしないし。」
「そうじゃなくて…」
「ただのソーダの泡なら消えて行くだけだろ。
「賢者ってみんな言うことがいちいちそんな感じなの?」
「副業…詩人だから。」
「でもオレは紡ぐほど言葉なんて詳しくないし、
「確かにハリーの言う通り、
「あら、私仲間だった?八丁味噌、鯖に合うでしょ。」
「うん、すごく。アレ家で作るの難しい?」
鯖の話は今じゃないでしょ(^^;
「じゃ…じゃあ私も仲間にしてくれる?
「で、君は?」またもや三人のトゥッティ。
「私?あ、ソ、ソ…ソプ…ノ、ナ、ナ、うん、ソプーナよ。」 ちょっとアヤシイですが、ソプーナさんだそうです。
to be continued
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