アルト
小野寺香織
小野寺香織
「こんなの初めてだ。」
「しかもこのカギ大っきいな。」
「ダイ、これ祠のかなり奥のカギじゃないか?」
「ああ、いきなりかなり奥まで行ける。」
「じゃあ早速祠に籠るか?」
「しかもこのカギ大っきいな。」
「ダイ、これ祠のかなり奥のカギじゃないか?」
「ああ、いきなりかなり奥まで行ける。」
「じゃあ早速祠に籠るか?」
「え、祠に?じゃあ私たちも準備しなくちゃね。
アルテお弁当作ってくれる?」
「あ、う〜ん。」
アルテお弁当作ってくれる?」
「あ、う〜ん。」
「ソプーナ、君たちは連れて行けないんだ。」
「え?だって、だって私たち仲間でしょ!」
「オレを連れてかないとドラゴンにやられるぞ!」
「バッソ、あの祠にはドラゴンいないから。
でもダイ、みんなを仲間にしたからには助けが必要って思ってるでしょ。」
「うん。」
「うん。」
「僕はいつもアイデアの泡の…なんて言うか、鋳型を作るんだ。
そこにハリーの言葉を流し入れて、カギを作っていくんだけど。」
「さっきは鋳型なんてなかったわ。」
「さっきは鋳型なんてなかったわ。」
「う〜んなんかぽこっと現れたよね♪」
「うん、だからあんなの初めてで。でも僕は僕の泡を、カギの鋳型を大事にしたいんだ。
みんなの助けは必要なんだけど…。」
「うん、だからあんなの初めてで。でも僕は僕の泡を、カギの鋳型を大事にしたいんだ。
みんなの助けは必要なんだけど…。」
「僕の言葉だけでは埋めきれない部分をみんなに助けてもらいたいんじゃない?」
「うん。ハリーの言葉にみんなのアイデアや声や気持ちをミックスさせたら面白いカギが作れそうな気 がするんだ。」
「じゃあやっぱり私たちも…」
「これだけユニーク発想が揃うと鋳型が固まらないんじゃな〜い♪」
「そうだな、オレなんかかなりイケてる発想の持ちだしな。
よく勇者にしとくのもったいないって言われるよ。」
「でも、私たちの助けが必要になる度祠から出てくるの?」
「んーそれは…」
「石版使えば?」
「石版?」
「ほら、林檎堂さんや人造人間堂さんトコで出してるじゃない。
話をしたり映像が見られる石版。
あれなら祠に篭っていてもコミュニケーション取れるんじゃない?」
まあ、Wi-Fiとか飛んでいればですかね^_^;
♢
「そうコレコレ。」
「感度も良さそう。」
「アルテのソレ、でかいな。」
「チマチマしたのだと目が追いつかないのよ(*_*)」
「一体感がないわ。」
「ソプーナ…。」
「う〜ん♪最後の最後、 秘宝を共有する時までは一体感とかいらなくない?
みんなそれぞれの発想をそれぞれの場所で見つけた方がカギや鋳型 もまた新しくて面白くなるような気がするんだけど♪」
「お、テナいい事言うな。なんつーか、 もちろんドラゴンが出て来たら俺がやっつけにすぐ飛んで行くけど 、 そうじゃないうちは俺も色々お前らを刺激出来るモンを仕入れてお こうかな。」
「どう?ソプーナ?」
「うん…。
その代わり、きっと、きっと連絡してね。」
「♪勇者は常に女のコのハートを掴むんだなぁ〜♪」
「いや、テナ、吟遊詩人もナカナカだぞ。」
「それ、バッソに言われてもね。」
「じゃあダイ、行くか。」
「そうだな、ハリー。」
勇者と賢者(兼詩人)は祠ヘ向かった。
to be continued
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