今も尚 夏の思い出 鮮やかに

ico_tokusan
バス/コンサート・マスター
徳永祐一

10年前
2006年5月24日
東混創立50周年記念特別演奏会

会場は紀尾井ホール
ゲストとして
池辺晋一郎さん、林 光さん、間宮芳生さんに自作を指揮していただき、
東混指揮者陣は
岩城宏之音楽監督(当時)(敬称略、以下同)はじめ、
桂冠指揮者、田中信昭
常任指揮者、松原千振
指揮者、大谷研二
4人が得意とするレパートリーから思い入れのある曲を披露しました。

その殆どは東混委嘱作品からのプログラミングでしたが、
岩城さん(本来「マエストロ岩城」と書くところですが、普段通りの呼び方でスミマセン)が選んだ曲は、

「戦友」(男声合唱)
「ねむの花」(以下女声合唱)
「夏の思い出」
「雪の降る街を」

この4曲でした。

プログラムを知らされた時、メンバーの誰も(恐らく聴衆の方々も)が思った事でしょう。
「混声合唱ないじゃん。」

でも、
岩城さんの選曲意図は当時の心境を思えば痛いほど解る気がします。

そしてこのステージが『岩城さん&東混』最後の演奏となりました。

舞台袖の小窓から覗いたステージには、
この上なく美しい指揮と音楽が流れていました。
今も忘れ得ぬ場面です。

私にとって「薫陶を受ける」という言葉は、岩城さんが居なければ
意味を成さなかったかも知れません。
今でもふと、岩城さんならここで何と言うだろう?
どんなアイデアを出すのだろう?
と考えてしまいます。
喪失感は年を追う毎に増します。

岩城さん
東混は還暦を迎える事ができましたよ。
長く苦難の月日を乗り越えたお祝いをしたいところ、で、す、が、
これから山田和樹音楽監督のもと、
まだまだ生まれ変わり続けていく姿をどうぞ見守っていてくださいね。

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