ソプラノ 太田道代
文化庁による「文化芸術による子供の育成事業」
たまたま、私の故郷 群馬県の山々が見える街を通過する時には心がはずむ。
赤城、榛名、妙義、浅間山が見渡せる高崎駅付近や、
日光連山や筑波山がよく見える東北新幹線に乗るのはとても楽しみ
それがこの度は、外周の山々どころか、
板倉町立南小学校は、栃木 埼玉 茨城の県境に立地した、利根川沿いの歴史ある小学校である。
学校の控え室北側の窓から見える南保育園は、
校長の赤坂文弘先生は、板倉中学校時代の同級生である。
赤坂先生は前任校の中学校で、
そのような学校の公演は、
校歌は私が5年生の当時から歌われ始めた。
しかしワークショップの際に子供たちが歌うのを聴くと、
ワークショップでは、明らかな音やリズムの間違いを直し、
また伴奏の楽譜は、
学校側の本公演への期待は予想以上に大きく、
7月7日、
町の教育委員会から専門のスタッフが本格的な録音機材を南小学校
本番間近か、
気温は35度を越え、異様に蒸し暑い。
それでも時折稲を渡る風が心地よく吹いてはいた。
しかし、しだいにその風が不穏な様相を帯びて来たのだ!
雷雨や、雹、竜巻が懸念される、、、。
体育館は児童86名に対して倍以上の大人お客様で満員、
そして我々メンバーは5月から続く一連の学校公演で疲れがたまっ
大丈夫だろうか。
私は公演開始直前、空にいる亡き父にひたすら祈った。「
私の懸念をよそに、
水戸博之マエストロ率いる東混の全メンバーは、
暑さに負けぬ熱演でお客様に感動を与えてくれたのであった!
「萬歳流し」では、太夫役 伊藤さん、才蔵役 渡辺さんのお二人が板倉町を讃える口上を高らかに述べてくれた。
板倉町を詠んだ万葉集を取り入れた口上に、
「上毛野
伊奈良の沼の大藺草
よそに見しよは
今こそまされ」
公演後、「テレビなどで、よそから見ていた時よりも、
と、万葉集の下の句のような感想がたくさん寄せられた。
万葉集のこの句をこよなく愛した父が、
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