第85回NHK全国学校音楽コンクール中学校課題曲 『Gifts』

楽曲案内

第85回NHK全国学校音楽コンクール中学校課題曲
『Gifts』

バス

德永祐一

歌い出しがメロディの持つ最低音から始まる曲ってなかなか印象的。
男声なんか歌い出し音(A)がその後1度も出てこないもんね、、、。
で、古風なイメージを持ったアルペッジョのあと歌い出される2小節目はD-durだけど、ピアノにEがはいってるから「千の風になって」もうたえちゃう感じ(笑)

 リリースされた Superfly 越智さんのシングル版は調性が1度下の C-dur だったことに驚いたね。
下のG音から始まるんだもんね。ダイナミックな声に馴染む C-dur、ナルホド。
彼女の gifted voice のレンジにぴったり。
合唱編曲は中学生に合うよう考えて1音上げたんでしょね。

 合唱曲に戻ると明るく感じちゃう(調性)けど、元々は悩める中学生のために自身の経験や想いを詰め込んだ曲。
越智さん自身「中学生の頃はコンプレックスの塊だった」と作曲時のエピソードとして語ってるけど、コンプレックスっていくつになっても取り除くことはとても厄介。
ただ、そこからどうするかが大切で、この曲はポジティヴ思考になれる言葉や勇気をうたい手にたくさん送ってくれてるね。

 Gifts のMusic Video ヴァージョンがあるんだけど、これがまたとてもよい仕上がり。
生徒が登場する演出(ドキュメント?)でそれぞれのドラマが展開されてる。
人それぞれに Gift 、一人でもたくさん受け取れる Gift 、曲のタイトルがそう言った様々な意味が合わさった 『Gifts』だってことがわかるね。歌詞の中に光を指す言葉がいくつも出てくるでしょ。
「輝く、眩い、照らす、光、きらめく」「月」も輝いてるしね。
Music Video で始まりのシーンはまだ薄暗い夜明け前。
そこから徐々に明るくなりながら様々な光を取り入れてる。
特に逆光に包まれる映像は秀悦。
まだ観たことないって人は是非ご覧あれ。

 合唱曲として楽譜になると越智さんのうたいまわしのイメージとかが音符に固定された声にならないよう気に留めながらうたいたいね。
前半はマイナーコード多めに進んで「その 無いものねだるクセ・・・」
ここからのピアノ右手で8分音符刻みは 80’s アイドル全盛時代を思わすよう。
両手でマイクを握ってフレアスカートを右に左にフリフリ。
僕には聖子ちゃんがうたってる姿がすぐ浮かんできたよ。
7th コードも頻繁に出てくるけど、2番に入る前の4小節間がとてもステキになってるね。
1小節ごとにDM7とGM7 が繰り返されるDM7(Fis)のところ。
ここでキュンキュンしない人いないでしょ?

長々と書いてきて実は、
東混で初めて演奏した時はバスパートのメンバーはうたってなかったんだよね。
中学生の混声3部合唱ってことでバスのおじさんたちは聴き役に。
この曲、もちろん歌う主役は中学生だけど、酸いも甘いも経験した大人の Gifts を聴いてみるのもなかなか乙なものよ。


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