ポジティブ太郎〜いつでも始まり〜
バス
德永祐一
「真樹さん、でかした!」
譜読みを終えて心の中で叫んでいたのをよく覚えてます。
またひとつ大好きな曲が加わりましたね。
みんなの宝物になる曲。
書き下ろされた詩はつんくさんの覚悟とも読めるし、うたう人きく人に勇気を与えてくれる言葉がたくさん。
悩んでため息ついて劣等感に苛まれても一歩踏み出せばもう大丈夫。
うたえば歌詞の一言ひと言がより共感できるし、真樹さんの音楽に身も心もハッピーハッピー^_^
この曲をうたえば誰もが持ってる心の声を共有できるね。
わかってはいるけど
つい思い遣ってしまう。
作曲する時の真樹さんて、いつも心の中で「ぎゃー」って叫びながら書いてる印象 (勝手なイメージでゴメンナサイ)
言葉と格闘の末にいつも優雅な旋律とハーモニーを届けてくれるんだよね。
冒頭アルトの3拍目Cis
いきなり増三和音(パォ〜ン)でハートにズキュン❣️
コンクールでは知ってか知らでか、この歌い出し [1,2拍(わかって)から3拍目(は)への運び方] が上手な演奏はその後も安心して聴けたね。
メロディーラインは独唱でうたってもいいくらいイントネーションとの結びつき方が素晴らしい。
旋律が感情を呼び起こしてくれるといっていいかも。
メロディーやハーモニーのこういった仕掛けがぎっしり詰め込まれた曲になってるよね。
1パートの8分音符や16分音符がひとつ動いただけで色彩の魔法にかけられてしまう。
その移り変わりの中には結構古風なモード(終わりから2小節目、テナー Des Es のように 順次進行してるところから探してみてね) が隠れていたり、ここぞという時にトニックコードがポーンと出たり。
聴けばラヴェルみたいに「わぁステキ♡」なんだけど、譜面とにらめっこすればする程 真樹さんの “知性” を痛感する次第。
恐れ入ります。
この曲なら音大の和声分析授業も喜んで単位がもらえるんじゃないかしらん。
真樹先生ぜひお願いします。
なんといってもこの曲の最大の功績は無伴奏作品として書かれたことに尽きます( Risoluto )
コンクールでうたった皆さんも、いつもとは違うハーモニー作りの難しさ、アンサンブルの楽しさを味わってもらえたんじゃないでしょうか。
東混メンバーもコン・コン・コンサートではもう一度、あのワクワクドキドキでポジティブな太郎や花子に戻ってこのうたを共有できるといいなと思ってます。
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