今日はどんな天気?

奥山陽子

ソプラノ

奥山陽子

皆さんは日頃、空を見る習慣はありますか?

私は去年の夏に引っ越しをしました。
次の住居先についてはかなり悩んだのですが、ある音楽仲間からのアドバイスを得て巡り会った引っ越し先は空がとても綺麗な町でした。見晴らしが良いこともあり、私はこの町をすっかり気に入り、そして空の写真を撮るようになりました。

今回は私が撮った空の写真(雲の解説付き)を見ていただけたら嬉しいです!!

まず、雲についてのざっくりとした説明をさせてください。
雲は、もやっとした形の層雲とむくむくした形の積雲の二種類に分けられます。
また、できる高さで三段階あり、上にできる巻雲、中間にできる高雲。下にできる巻や高のつかない層雲や積雲があります。
私もなんとなくわかっていたつもりでしたが、雲の種類はなんと10種類もあるそうです!雲の種類とできる高さをはっきりわかっていれば、空がもっと面白く見えてくるかもしれません。
それでは、早速空(雲)の写真を見ていきましょう!

こちらの写真は東混の仕事で沖縄に行った時に撮りました。
演奏会場のシュガーホールの裏はこのような素敵な海が広がっているのですよ!
インパクトのあるこの雲はもこもことした入道雲(雄大積雲)です。わたぐも(積雲)がくっついて大きくなったものです。さらに発達して積乱雲になると激しい雨が降り、雷が発生します。
この景色を見た時の衝撃は今も忘れません。

これは引っ越してから初めて見た夕焼けの写真です。
夕焼けに輝く、くもりぐも(層積雲)です。
上の左側にすじぐも(巻雲・絹雲)も見えます。
夕方でしたので、全体にわたって虹色に輝く彩雲が見えています。彩雲は雲の粒がプリズムの役割をして、太陽の光を回折して虹色に色づいて見える現象で、縁起が良いと言われています。
私はこの空を見た時「ここに引っ越してきて良かった!こんなに素晴らしい夕焼けを見たのは久しぶりだなぁ!何かいいことあるかも!」と感激していました。

今年の1月に秩父の三峰神社に初詣に行った時の写真です。
さすがは山の上にある三峰神社、とても高いところから撮っているのが分かりますでしょうか?
この時は雪でしたが、ちょっと晴れ間も見えます。
手前にもやっとしたきりぐも(層雲)、遠くにくもりぐも(層積雲)。層積雲は少し、彩雲になっているようにも見られます。町も見えています。
ここには是非また行きたいと思っています!

ここから先は通勤途中、帰宅時、散歩の時などに撮ったものです。
これはすじぐも(巻雲)。撮ったのは朝です。
すじぐもは空高いところにできます。空気が澄んだ晴れた日によく見られるそうです。

入道雲(雄大積雲)、くもりぐも(層積雲)、あまぐも(乱層雲)、いろいろありそうです。
夕方でしたが、ちょっと怖いような綺麗な空でした。

まだらぐも(高積雲)です。撮ったのは朝です。これは中間くらいの高さの積雲。
魚の骨のような形状になっていますが、空気が波打っている時見られる雲で波状雲と言うそうです。

朝の空。
まだらぐも・むらくも(高積雲)か、雲のかたまりが小さい場合はいわしぐも・うろこぐも(巻積雲)とも言うそう。
この日は空を見てちょっと恐ろしい感じがしたのを覚えています。

こちらも朝に撮ったもの。
面白い形のすじぐも(巻雲)。

これは、穴あき雲。雲の一部の水滴が凍ることによって穴があくのだそうです。不思議ですね。通勤途中に撮ったのですが、今日の雲はいったいどうなってるんだろう?と不思議に思いました。今見ると、青空が見える隙間から異次元にワープできそうですね。

9つの空(雲)の写真をご覧いただきました。いかがでしたでしょうか?

空は時には雲によって巨大なキャンバスとなっていろんなメッセージを伝えてくれています。

一日中空を観察しても面白いかもしれませんが、忙しい日々の中で見上げた時、偶然見えた空から何か感じることがあるかと思います。
明日から空や雲に興味を持ってくださる方が増えたら嬉しいです。

雲の分類協力:奥山秀征(元中学校理科教諭)

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