ソプラノ
稲村麻衣子
みなさま、こんにちは!はじめましての方もたくさんいらっしゃるかと思います。
私はこの度、レジデントメンバーを卒業し、ついに正団員として在籍することになりました、ソプラノの稲村麻衣子と申します。
なぜ”ついに”なのかというと、我が家に残っている東混の公演プログラムで最古の物が2002年。それが最初のオンステだったとして(実際はもう少し前からだったかも…)、少なくとも19年間はエキストラとして定期演奏会に地方公演、学校公演、録音や海外遠征にいたるまでどっぷりお世話になってきたからなのです。
大学卒業後の進路は東混と共にあった、といっても決して過言ではありません。
私の合唱人生の始まりは、小学校3年の冬でした。
小田原少年少女合唱隊という地元の合唱団の入団試験に合格し、(カラオケ好きの)両親の影響でとにかく歌うことが大好きだった私は、希望に胸を膨らませて練習会場に足を踏み入れました。
小3にして初めて経験した合唱曲は、三善晃さん編曲の唱歌の四季でした。…そうです、混声版が東京混声合唱団愛唱曲集として出版されており、とても良く知られています。
今こうやって書きながら自分の中で繋がって、わぁ〜〜!ってなりました。これはひょっとして運命なのでしょうか!?
本番や合宿など、行事があると必ず書くことになっていた「感想ノート」というものがありまして、記念すべき一冊目の最初のページにはこう書いてあります。(30年以上前のノートが現存しております)
「アルトのせきについて、雪の歌のれん習をしていた時、さいしょはどこをどう歌っていいか分かりませんでした。でも、となりのお姉さんがよく教えてくれるので少しずつ分かってきました。ふだん歌っている雪の歌とちがって、ソプラノ、メゾ、アルトに分かれて歌うので、とても楽しい曲だと思います。」
それまでメロディラインを歌うことしか知らなかったので、アルトパートの旋律がとても衝撃的で難しく、お隣の高校生の先輩に助けてもらいながら慣れていきました。
1月に練習を始めて、3月には全曲暗譜で本番を迎えましたから、当時の私は相当頑張ったと思います。
それから高校2年で卒業するまで青春のすべてを注ぎ込んできた結果、合唱・アンサンブルが大好きな私が出来上がったのです。音大を受験しようと決めたのも、先輩方の進学をずっと見てきて憧れがあったからでした。
現在ではその団のOBOGを中心に結成された大人のクラス、委嘱など現代曲の専門、緻密ブレンド(声)を追究するグループなど、プロアマ問わず様々な団体に所属しています。そして長年携わってきた東混に入団し、さらに一歩踏み込んだ活動ができることをとても嬉しく思っています。
根が小心者なので、大きく立派な組織のお仲間入りをすることに最初は迷いもありましたが、熱心にお誘いくださった関係者の方々には、心から感謝申し上げます。
雑草魂でフリーランスとしてあらゆるジャンルの作品を演奏してきた経験を活かし、東混をさらに盛り上げていけるよう努めてまいります。
ベテランの新人(!)稲村麻衣子を、どうぞお見知りおきくださいませ〜。
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