皆様、お久しぶりでございます!
北欧が好きすぎて頭の中の88%が北欧(主にフィンランド)の奥山陽子です。
今回はフィンランドのお話ではありません!!なんで?珍しい!!
中学、クラリネットとの出会い
「クラリネットを演奏する事が職業になったらいいなぁ〜。そしてずーっと何十年も演奏していたいんだ〜。」
これはある女子中学生の夢です。
むかーしむかしの夢………。
その中学生は誰か?
そうです!私です!!
中学校では吹奏楽部、高校(音楽科)ではクラリネット専攻だった私の夢です。
私は一度も学校以外の合唱コンクールに出たことがありません。
私が出場したのは全日本吹奏楽コンクールなのです。
え??そんな人、東混にいるの?
いるんですよ〜ゴメンナサ〜イ!!
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撮影:中村紋子
私の出身中学校は非常に合唱が盛んでした。
文化祭の合唱コンクールでは外部から審査員の先生をお招きして熱い戦いが繰り広げられていたわけです。
もちろん私も校内の合唱コンクールではひときわ燃えていました。
歌うだけではなく、全く上手ではなかったのにピアノ伴奏を必ず一曲は担当、
アカペラが課題の時は何を間違ったのか指揮もしました。
文化祭以外にも校内の合唱コンクールがあり、学校全体で合唱は重要なテーマでした。
しかしなぜか合唱部がなく、吹奏楽部がありました。
吹奏楽部に入ると、1週間かけて興味のある楽器を鳴らし、
偏りが出ないように話し合いながら楽器を決定します。
最初にチャレンジしたフルートは何をどうしても音が出ず、
トロンボーンは音が出たものの、
音のポジションによっては手の長さがちょっと足りませんでした(笑)
先生や先輩に褒められたホルンは音程をつくるのにとても技術がいる楽器でした。
次にクラリネットを吹いてみましたらすぐに音が出たので楽しくなってしまいました。
後々、こんな展開になるとは夢にも思わず、私はクラリネットを選んだわけです。
アンサンブルの楽しさ
全日本吹奏楽連盟のコンクールには出場しましたが、
2年生までは県大会にも行けず、たくさん練習しても報われない時期を過ごしました。
やっと県大会に出場できたのは3年生の時でした。
結果が出ない時期は長かったものの、
私は全く違う楽器で同じ音を出したときの立体的な響きが好きでしたし、
それぞれの楽器とアンサンブルする事がとても好きでした。
その事は大変楽しく、私はここでアンサンブルの楽しさを知ったのだと思います。
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曲として強烈に印象にあるのはマーチ「カタロニアの栄光」です。
この曲は大変有名なので、課題曲だった年だけでなく、これまで何度も演奏されてきた曲だと思います。
この曲の作曲者、間宮芳生さんにほぼ10年後くらいに会う事になるとはさっぱり予想していませんでした。
そんなこんなで高校は音楽科に進学して、
クラリネット専攻となってからは合唱の授業ではなく合奏の授業に参加。
他の高校との合同演奏会ではコンクールの曲を演奏する事もありましたが、
コンクールとは無縁なので(音楽科はコンクールに出場できなかった)、
高校ではドヴォルザーク作曲のスラブ舞曲(第1集作品46)の7番と8番を演奏した事が強く思い出に残っています。
レッスンの思い出
高校のクラリネットのレッスンは、
当時山形交響楽団のクラリネット奏者だった牧慎一先生が担当してくださっていました。
私はクラリネットの音色が好きで、先生のような音を早く出したいと思っていました。
しかしそれがなかなか困難でした。
レッスンの内容としてはロングトーンの練習が印象に残っています。
最初は最も指を解放するGの音のポジションでロングトーンするのですが、
「違う」と言われてはまた吹き、「違う」と言われてはまた吹き、
それを3回くらい繰り返すと前とは違うアプローチを教わり、また繰り返し…。
同じレッスン回数なのにメキメキと上達していく先輩もおり焦っていましたが、
私には才能がなく全く上手になりませんでした。
しかし今思えばこのロングトーンの練習は私の肺活量を鍛えてくれたかもしれません。
レッスンはもちろんロングトーンだけではなくスケールや曲の練習もあり、
そうなると音色、息の運び方と当て方とスピード、楽器の角度、ブレス、運指の事、音程の正確さが関わってきます。
歌詞がないので曲の解釈に悩む事も多かったです。
クラリネットと声楽と…
また、こう言っては語弊があるかもしれませんが、
クラリネットというものは不完全な楽器だなぁと思ったのもこの頃でした。
やっと自分の楽器を持ち始めたから強く思ったのですが、
木材なのでデリケートですし、楽器は一本一本違いや特徴があります。
マウスピースやリードやこの2つをセットするリガチャーという部分の調整のことも合わせて、
そこを教えてもらったり自分が工夫したり、手懐けるために楽器と向き合う必要がありました。
演奏中は口もと、運指、息の当てる場所、リードが薄いなどの関係性によってリードミス(倍音がピッと鳴る)が発生したり、
わずかなピッチの差は口元の強さで変わってしまう事もあるので気が抜けません。
なかなか面倒な楽器ですが、今思えば声楽を学ぶ感覚に似ています。
声楽は自分の体が楽器なのでもちろん面倒で、必ず向き合うしかない!(笑)
デリケートでそれぞれ特徴があって、良い音になるように手懐けることについても声楽も同様です。
そして、管楽器を演奏するという事には、
口の中の広さと息と音程の関係という部分で、間違いなく歌に通じるものがありました。
私がクラリネット専攻のまま声楽で受験し大学に入学できたのも、
2つの共通点が多かったからだと思います。
ただ一点、マイナス点を挙げるとすれば口元の脱力がなかなかできない事です。
歌にとってはここだけはマイナス要素でした。
私の楽器
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私物の楽器は、
今では製作されていないセルマーの10G(テンジー)モデルです。
選定者は予定通りの大学に進んでいれば習っていたはずの海鋒正毅先生。
結局海鋒先生には、蔵王のクラリネット合宿で教えていただいただけになってしまいました。
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まとめ
管楽器と歌は2つとも息を操って音楽を奏でます。
そして単音楽器です。
常に誰かの協力がなければ和音を作り出す事ができません。
常に誰かの力を借りて自分の音を素晴らしい和音に、音楽にしてもらっているのです。
そしてまた逆に、常に誰かの音を素晴らしい音楽にしたいと願って頑張っているのです。
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そんな気持ちを最大限に詰め込んで、8月20日の「合唱と吹奏楽の祭典」に望みます。
皆様、どうか息を操る者達の祭典をお楽しみに!
是非とも会場においでください!!
【ブログ係よりお知らせ】
陽子さん、ありがとうございました!
クラリネットと声楽の両方に対する熱い思いが伝わってきました😭
さて、東混はこの夏、吹奏楽とコラボいたします!!
8/20 合唱と吹奏楽の祭典 @江戸川区総合文化センター 大ホール
8/28 ぱんだウインドオーケストラ×東京混声合唱団 @所沢市民文化ホールミューズ アークホール
どの公演も、コラボレーションや実験性にあふれた刺激的な公演になること間違いなしです🙌
ぜひぜひ会場へお越しください!!
ほかにも8月は公演が目白押し!
詳細は東京混声合唱団公式HPまで。
音楽体験でリフレッシュ🙌
暑い日が続きますが、ぜひ演奏会まで足をお運びください!
皆様のご来場を心よりお待ちしています。
ブログ係 平野
写真提供:中村紋子
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