ソプラノ
松尾明日香
栗山先生との出会いは、武蔵野音楽大学3年生の頃。
武蔵野の声楽科学生が受講できる合唱の講義には「混声合唱」と「室内合唱」があります。「混声」は3年生まで必修で4年生は選択制、学内外のオケとの共演もある大規模な合唱団。「室内」は当時は 3年生以上が受けられる、選抜制の講義でした。2年生の冬に主科担(主科である声楽科の先生)から電話がかかってきて、室内合唱どうしますか?と聞かれたときはとても嬉しかった。「混声」と比べると比較的少人数の合唱団です。
「混声」は月木、「室内」は火金。つまり3.4年生の2年間、わたしは週4で合唱の講義を受けていました!!!合唱好きにはたまらない、恵まれた環境ですね(笑)
栗山先生が担当されるのは室内合唱と3年生以上の混声合唱でした。先生の指揮で歌うことに夢中になるのに時間はかかりませんでした。歌いたい心がどんどん刺激され、自分の中に眠っていた表現の引き出しがみるみる開けられていく。3年生になり、そろそろ進路も考え始めなければならない頃、栗山先生の指揮で歌いながらわたしは決意しました。
一生、合唱をする!!
当時は東混に入るとは露にも思っていませんでしたが(東混に入ったきっかけもまたブログで書きたいな)、どんな形であれ合唱を続ける、こんなにも魂が喜ぶ行為は合唱をおいて他にない、とのめり込んでいました。
栗山先生の指揮で歌ったことのある人ならわかると思うのですが、先生の指揮は先生の生きてきた歴史そのもの。本当に不思議なのですが、指揮を見ているだけで感動します(笑)
一生忘れないと思った出来事があります。3年生の時、先生の指揮で「生きる」(三善晃)を歌いました。自分が歌ってるはずなのに、自分じゃなくて曲に込められた“想い”が自分に宿って、その“想い”に歌わされているような感覚でした。あれは初めての体験でした。
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まだまだ栗山愛を語り足りませんが、そろそろ気持ち悪い人になりそうなのでやめます(笑)
そんな、わたしにとって特別な合唱の師匠である栗山先生と、東混団員として共演できようとは。
初めての共演は2021年1月23日「第254回定期演奏会」。
続いて、その年の11月3日「グラントワ・カンタートをつなぐ 東京混声合唱団 文化の日特別公演」。
いずれも“ゲスト”という形でしたが、今回の「合唱の輪 Vol.8 栗山文昭の世界」は、公演タイトル通り栗山先生プロデュース&指揮の公演です!!
先生の言葉には一つ一つに音楽への愛があって、それを受け取った歌い手が音にするととても良い音になる。今回は、先生のあんなところもこんなところも知る栗友会の皆さんとの合同もあります。心の底から楽しみです。
そして、共演の方々の顔ぶれがもう…これ、良い演奏会にならないわけがないじゃないですか…色々な出会いがあった合唱の輪シリーズも今回が最終回。東混も栗山先生に負けないくらい大きくあたたかい愛をもって、合唱する所存です。是非、会場でわたしたちの愛を受け取ってください。
リハーサル始まるの楽しみだなあ。どんな靴下履いてくるのかなあ(栗山先生プチ情報:いつも靴下がおしゃれ)。
詳細はこちら!(配信もあります♪)
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