9月19日に豊田市コンサートホールでのコンサートがありました。
このコンサートに合わせ「アウトリーチ」というホールから飛び出した演奏会も行われました。今回は豊田市内の小学校1校と中学校1校で行われました。
実はこの学校での演奏会では出身校のメンバーがいたのです。
豊田市出身のテノール「柿本竜二郎」さんです!
そこで色々と気になったこととか本人に直接聞いてみました!
(文中の「くま」は熊谷隆彦、「柿」は柿本竜二郎です。)
くま)
母校で演奏した感想はどうでした?
柿)
複雑すぎてうまく言えないです…。
プール以外の校舎は自分が小学校にいた6年間で今の形になり、外見はほぼそのままでしたね。もちろん、嬉しいですよ。でも、誰も知っている人がそこにいないという不思議さと劣化した体育館に年数が立ったことを感じます。てっきり小学校では同級生に会えると思っていたので…
体育館は実は6年生の時に新しくなって、それまでのものと向きが変わったんですけど、なんとも不思議な気分です。6年生の時の学芸会の記憶もあるんですけど、前は舞台から運動場が見える向きだったので、なんだか壁に向かっているというか、開放感が無いというか…。
あと、色々な事情で集中していたので大丈夫でしたが、もし気を緩めると感極まって泣いてしまいそうでした。
くま)
今回の公演も実は「たまたま」だったんだよね?
柿)
そうなんですよ。豊田市内に102も小中学校があったにも関わらず、今回のアウトリーチ事業でたまたま選ばれたのが僕の出身校と教育実習校で、僕も決まった時は驚きました。
くま)
せっかくなのでその後輩達にひとこと
柿)
人はけして20歳(はたち)で大人じゃない。
くま)
かっきー(柿本さん)らしいけど、なんだかわかりにくいなー(笑)
柿)
ですよねえ(笑)。うまく言えないんだけど、とりあえず今はもっと子供らしさってのを大切にして欲しいっていうか…。
でも子供らしさや大人らしさって何なのでしょうね。
くま)
ところで、今回の一般公演で演奏した「萬歳流し」の源流は元々は三河萬歳からという事ですがそのことを教えてもらえますか?
柿)
今回の指揮者の松井さんも東混のHPで紹介してましたが、ルーツである三河萬歳は今も残っていて、それがどんどん地方に伝わっていったものの一つが『萬歳流し』の素となる秋田県の横手市『横手萬歳』。残念ながらそれ自体は途絶えてしまいましたが、途絶える直前に作曲家の柴田南雄先生が合唱用に編曲されたのが今回演奏した『萬歳流し』なんですけれど、それを僕達が伝承しているというのも不思議な気分です。
くま)
最後にかっきーは今は何を考えながら歌ってるか教えてもらえる?
柿)
うーん……合唱の良さ、そしてそのプロってなんだろうって事かなあ。
くま)
そうだね。僕達の仕事って色々と難しい部分もあるからね。
柿)
だけど、やっぱりパフォーマーとしてその時に出来る良き物をお客さんに披露したいですね。
くま)
うん。もちろんだよね。今回は出身地凱旋公演お疲れ様でした!また豊田市で公演できるといいですね!
柿)
そうですね。次回は僕が東混にいる間に是非行けなかった母校の中学校を中心に豊田市内の全ての学校で公演できたらいいなと思っています。
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