ソプラノ
和田友子
ファンタスティックブログをご覧下さっている皆様、初めまして。ソプラノの和田友子です。
一昨日の9月11日、神奈川県立音楽堂のアフタヌーンコンサートがほぼ満席のお客様に支えられ、開催されました。指揮は、先日のいずみホールでの熱演も冷めやらぬ、当団指揮者、大谷研二。
相模湖のほとりで生まれ育ったという大谷さん。生まれも育ちも神奈川で、特に通った高校と現在の住まいが相模原にある私は、勝手に親近感を抱いてしまっております。
また、子供の頃からランドマーク的存在であった県立音楽堂で、昨年に引き続き二度目のアフタヌーンコンサートで演奏させて頂けましたことを、大変光栄に思います。
私の大谷さんとの出会いは衝撃的で、入団してひと月ほどのある日、練習場でご挨拶すると、
「Tuo~Mo~~w、ヨロシクね!(キラっ☆)」とあだ名が”とも”に決定し、圧倒されつつも、その一瞬で目の前がパッと明るくなり、ハッピーな気分になったことを今でも鮮明に覚えています。その頃生まれて初めて購入した携帯電話のメールアドレスに「tomow」を使ったことは言うまでもありません。
また、演奏会当日のリハーサルでは、バーバーのアニュス・デイで小さなソロパートを担当した私に「とも、今日、いい感じだね!」とか、フォスターメドレーの男声ソリストたちに「芝居っ気たっぷりで、いいねぇ」など、ポジティブな言葉を投げかけ、舞台上に新鮮な空気を流し込んで下さいました。
今回のコンサートは、9.11の日ということもあって、祈り 希望 そして未来へ と題されていましたが、(前日には茨城の洪水被害もあり、本当に祈りの日となってしまいました)2011年3月の震災の直後、東混として社会の中で何を果たすことができるのか思い悩んでいた私に、親身になって耳を傾けて下さり、当時から続いていたNHK-FMの番組-VIVA合唱の震災後まもなくの収録で、メッセージと共に、東混の歌う日本の抒情歌などを特集して下さることを約束して下さいました。この大谷さんとの会話の中で、暗闇の中で八方塞がりだった私の視界が少しづつ明るくなっていったことは、今でも忘れません。
演奏会後半では、武満徹の「風の馬」と「うた」全曲。大谷さんの温かい心から生まれるたくさんの言葉と音楽が、「うた」のことばとなってお客様に届いたでしょうか、今回もあたたかい空気に包まれた演奏会となりました。ご来場下さった皆様、ありがとうございました!
次回の大谷研二/東混 の演奏会は 2015年12月20日(日)15時開演 第一生命ホール
そして神奈川県立音楽堂での次回の演奏会は 2016年9月6日(火)14時開演 山田和樹指揮 です。
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