短期不定期連載 勇者ダイコン 『ざわざわへの道』 その5〈ざわざわって言っちゃえ〉

ico_kaori
アルト
小野寺香織
「俺オノマトペとかなんもわからんぞ。ヤマカーズ国王の前でなんか言ってみろとか言われたらマジビビるぞ。」
「バッソ、ビビるってオノマトペだから。」
「え?何、マジ?」

「オノマトペか〜。自然の中にたくさん見つけられそう。」
「ん〜♪確かに。自然の中に、そして君の美しい瞳の中にも♪」
「え、あ、そ、そう?それはどうも(ー ー;)…。ねえ、ダイ、ダイは自然て言ったらどんなイメージ?」

「んー、アレルギー。」

「え?」
ソプーナさん…。
(°△°)←こんな顔になってますよ。

「ア、アレルギーって…。」
「実際僕アレルギー多いんだ。スギもブタクサも苦手。自然てさ、いいとこばっかりじゃないでしょ、怖いトコいやーなトコも併せ持ってる。で、まぁ僕のイメージはアレルギーの宝庫!」
「自然の中には美しさもあるけと計り知れない恐ろしさもある。らはそれに対して畏怖を持たなくてはね。上辺だけで自然を語ろうとすれば却って人工的、不自然になるという事。」
詩人(副業)…コワイよ(T ^ T)

「いやいやハリー、そこまでシリアスじゃないけど…ほら、伝説の勇者ターケ?いやシーバ…ミヨーだったかな、が、まぁ言ってたんだけど自然を模倣する事によって秘宝を見つけようなんておこがましい』って。なんかわかるなーって。鳥の鳴き声だってあまりリアルだと受け手の想像の入りようがないじゃない。それってどうよ、と思っちゃう。」

「その考え、ある意味ニホン的かも。ニホンではありとあらゆる自然の中に神さま宿っているって考えるでしょ。分かってるつもりになって模倣しちゃうなんておこがましいって感じちゃう。人のココロにはそれぞれの神の存在があるから勝手に模倣で終わらせないでってカンジかしら?」
「そんな事ないぞ。ニホンでもかなり模倣?真似してると思うぞ。だって雷さまはゴロゴロ言うし風なんかどっどどどどうどだぞ。」
風の又三郎か。
「バッソ、それ模倣?」
「ん?あれ?」

「ニホンのオノマトペって象徴的なのかな〜♪」
「うーん、母音の数が少ない分、音としては象徴的にならざるを得ないのかも。でもなんかワザと外してる感じもするのよね。」

「ねえほら、ニホンには目に見えない神さまと相撲を取ったりするだろう。」
「え?目に見えない神さまと相撲を取る⁈」
「ハリーには理解しにくいかな〜。」
「そんなことないよ。僕だって目に見えない存在を感じられるし、信じるよ。でも相撲って。」
「んー、『信じる』とはちょっと違うかな。目に見えてないんだけどみんなそこに神がいるって『思える』んだよ。」

「アルテが前に言ってた共通認識って事かしら?」
「そうねぇ、共通認識というより感覚を共有してるって感じかしら?別に見えない神さまがそこに居るって認識している訳じゃないし。」
「うん、感覚の共有が模倣を超えたリアルをそれぞれ自由に感じさせてくれるって感じだよね。『自然』そのものに捉われないって言うか。」

親父の頭がピッカピカっつったらいろんなハゲ親父を想像出来るて事か!」
「見えない神さまも『びよ』も『どっどどどどうど』も?」
「わぁ♪そうしたらますます自然の中に共有出来るものを見つけられそうだ♪」
「そう!だったらリアルに模倣するより『ざわざわって言っちゃえ!』だよね。」

チャリーン

「え?」
「カギだ!」
ハイ見事。6人のトゥッティ。
 
to be continued

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