出会いは、いつもときめいて

伊藤浩


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伊藤浩


皆さん、こんにちは!
およそ一年ぶりにブログのバトンが巡って参りました伊藤浩です。

前回のお題はヴァレンタイン・スイーツ!スイーツへの憧憬は相変わらずなのですが(レバニラ炒めを「バニラ」炒めと空目するくらいには)やはり食べ歩きに勤しむご時世とは言い難く…今回はどうしたものかと逡巡していると『オススメの本を紹介しては?』との示唆の言葉。音葉さん、ありがとう。

数多の本から選ぶのは不可能だ〜と悩みながらも①2021年に出版された②あえてジャンルは音楽で③独断と偏見という基準で選んだone of the best本はこちら‼︎

「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか 浦久俊彦・山田和樹:著(アルテスパブリッシング)

代官山未来音楽塾「超」音楽対談と、朝日カルチャーセンター主催トークセッションの内容が収められた本書。

この中の対談の一部は聴講させていただきましたが、古くから対話形式とは、話の筋があらぬ方向に転がっていくのが魅力であります。この本もそのライヴ感満載。会話の掛け算が恰も連弾のようです。

ちなみに、対話形式では『歴史のなかの音楽(三宅幸夫・平凡社)』『作曲家がゆく 西村朗対話集(西村朗・春秋社)』などもおすすめしたい本。

ところで、著者の浦久さんが塾頭である代官山未来音楽塾。その塾生応募の作文テーマに驚愕します。

【1000年後の世界に、どんな音楽が鳴り響いていると思いますか?】

皆さんはどう思いますか?もし1000年前だったら『源氏物語』の時代、管絃の遊び催す時代。果たして3022年の音楽は?テクノロジー云々を超えた音楽になっているのでしょうか?合唱というジャンルは成り立っているのでしょうか?人は音楽をどう受けとめるのでしょうか?

対談という豊かな語らいの中には「コロナ後の文化・芸術凸凹論」なる章もあります。詳しくはご一読いただきたいのですが、これを読み“不要不急”とされがちなものは、一見そう見えることに実は大切な意味が隠されているのではないか?と考えるようになりました。

そんなお二人の対談に触れるチャンスがあります。

浦安未来オーケストラ計画 コンサート&シンポジウム

2022年3月4日(金) 18:30開場 19:00開演 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
出演:山田和樹(指揮者) 浦久俊彦(文化芸術プロデューサー)
ゲストアーティスト:栗田妙子(ピアノ)豊明日美(笙)東京混声合唱団メンバー

公演・イベント案内 | 浦安音楽ホール
J:COM浦安音楽ホールは聴く人も演奏する人も惹きつける豊かな音の響き。浦安の音楽・芸術の発信拠点となり、憩いとにぎわいを創出する新たな浦安の文化がここから始まります。

期せずして宣伝になってしまいましたが、東混メンバーも出演いたします。笙と合唱のための新作もあり、対談同様に楽しみにしているところです。

今回のブログを書くに当たって、多くの音楽書が絶版だったり、古本屋にしかなかったり、その事実に愕然としました。

今から10年ほど前、先代(⁉︎)ヤマカズこと山田一雄(夏精)《もう直き春になるだらう》について調べていた時です。「そう言えば…」と思い出したのが、林光先生があるコラムで曲に触れていたこと。小さな冊子だったので、問合わせた出版社でも取置きがなく、最初は調べる手立てがなかったのですが、担当の方が熱心にリサーチしてくださいました。その後、程なくして世に出たのが、コラムを編んだ『現代作曲家探訪記〜楽譜からのぞく世界(林光・ヤマハミュージックメディア)』

出版のタイミングは、偶然かもしれませんが、先生の文章への再会は嬉しいことでした。

楽譜もそうですが、本との出会いは一期一会!2022年は…おっ、東混のレジデント・アーティストでもあった藤倉大さんのエッセイ『どうしてこうなっちゃったか(幻冬舎)』が面白そうだぞ‼︎


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