先月、東混の定期演奏会は第260回を迎えました!
演出や照明などの力もあり、これまでにない東混定期になったのではないかと思います。
さて、東混定期ではこのように、新しいことに取り組んだり、作品を見つめ直したりと、色々な挑戦を続けてきました。
どの回でも、聴いてくださる方に楽しんでもらうべく試行錯誤をしますし、
私たち団員にとっては全てが印象深い演奏会なのですが、
この記事では、その中でも特に思い出深い定期演奏会を団員に聞いてみました…!
話を聞いてみたのは、いつも楽しそうにおしゃべりしているこの3人…!(笑)
小林祐美(アルト)
第243回定期演奏会
2017年4月28日(第一生命ホール)
指揮:鬼原良尚・松原千振
思い出をその場所に置いてきてしまう性格でして…もちろん経験として、自分の中には残っています。
鮮明に覚えているこの回は、この時、初登場だったのですよね。今はカタカナのキハラさん。
初めてのリハーサル、衝撃でした…!
若いのに、東混のベテランの団員たちを前にしても全く怯むこともなく、初日から気になることは全部やっつける!って感じで、リハ後は「プシュ〜」と漫画のように何かが抜けていったのを覚えています。
ただ、この出会いはきっと東混をいい方向に切り拓いてくれるといういい予感が、春だったのもあり、なんだか心をわくわくさせてくれました。
あれからもう何年たちますか?(笑)
昨年はなんといっても「浜辺のアインシュタイン」キハラさんの素晴らしい導きで、大成功だったと思います。
先月の定期演奏会、特殊な曲を除き、全て暗譜。学校公演もです。ずっと楽しそうなんですよね。
キハラさんのおかげで、純粋な気持ちで音楽をすることを思い出せているような気がします。
千葉弘樹(テノール)
第217回定期演奏会
2008年12月18日(日本大学カザルスホール)
指揮:間宮芳生
間宮芳生が自作を振る定期演奏会で、「稗搗唄」(合唱のための『12のインヴェンション』―日本民謡による―)のソロを歌わせてもらったときのリハーサルで、間宮さんが一度だけ言ってくれた「うまい」という一言が忘れられません。
とは言っても、間宮さんが、こんな感じと歌ってくれた歌い回しには到底及びませんが、僕にとってよい思い出です。
fontecからCD出てるので、よかったら聴いてみてくださーい (^_^)/
宮田圭一(バス)
第211回定期演奏会
2007年4月20日(日本大学カザルスホール)
指揮:ドゥニ・デュペイ
思い出の定期演奏会といえば、第211回定期演奏会です。
デュペイさんは、2回目のご登場となりました。1回目はいわゆるフランス合唱曲のスタンダードという感じのプログラムでしたが、この2回目では特に、パレストリーナとビクトリアの曲がとても印象に残っております。
古典合唱を歌われる方なら必ずぶち当たるこの2人の巨匠。その作風もかなり異なりますが、当時の私は、どのように異なるか言葉にする事ができずにおりました。
その問題に対する氏の解答は極めて簡潔でした。
「パレストリーナはハーモニーの透明感を重視。ビクトリアは言葉の力を重視。」
これまでのモヤモヤが吹き飛んだ一瞬でした。
またこの演奏会で取り上げた、武満徹の「小さな空」の氏の指揮が最高でした。歌う為の体内の働きを具現化したような両腕の動きに引き込まれるように歌いきってしまいました。
10年以上昔の話ですが、貴重な経験でして今でも忘れ得るものではありません。
3人に話を聞いただけでも、色々な話が飛び出してきました!これは他の団員にも話を聞いてみたくなります。
東混の歌声を聞いてくださる方々の中にも、きっと思い出深い演奏会がありますよね。
そのお話もぜひ詳しく聞いてみたいものです!
さて、1回1回の思い出が積み重なり、260回分の魂が受け継がれてきた東混定期。
次の第261回は広上淳一マエストロをお迎えしての演奏会になります。
第261回定期演奏会
2023年3月5日(日)
15:00開演(14:15開場)
杉並公会堂大ホール
尾高忠明マエストロとご一緒した第250回定期演奏会(2020年)にて演奏した『春の岬に来て』や、東混と切っても切り離せない関係の作品である『五つの童画』なども演奏致します。
前日には同プログラムを名古屋でも演奏しちゃいます!(詳細はこちら)
今回の定期演奏会では、一体何が起こるのか…?
そして広上マエストロに、東混はどう調理されるのか…!
どうぞご期待ください♪
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