冬ならでは

尾崎かをり

アルト

尾崎かをり

使った事がある方はお分かりだと思うが、冬の暖房に薪ストーブは本当に便利である。部屋全体を暖めるだけではなく、料理まで出来る。

しかし、薪は買うと大変高価で、自分で割れるものなら、とかれこれ20年程薪割りをしている。

諸々の所用で山小屋に来ているが、今日もなかなかの冷え込み。
小鳥達も朝から体に空気を溜め込んで、まあるくなっている。

ああ、嫌だなあ…寒いの…。

しかし、寒いなど言ってられない。
気持ちを切り替えて、今日もやるか!!
斧を持って、いざ外へ。

おや?
雲行きが怪しい…風も強くなって来た。雪が飛ばされて来てるのか、顔に冷たいものが当たって来る。
大降りにならないうちに終わらせよう。

ところで、その薪にするための丸太はどうしたのか?と疑問に思われるだろうか。

それは、いつぞやお隣の敷地で、おじさんが朝から間伐をしていて、もしや土地の持ち主さんかもと思い、お茶とお菓子を持って、初めましてとご挨拶に行った。

おじさんは息子さんやお孫さんに家を作るための檜を植え、勢いのある木だけ残して、あとは切ってしまうそうだ。

おじさんは何と、10cm位に育った檜を朝からノコギリで一本ずつ、ずーっと切っていたのだ。
他にも沢山の間伐されたものが転がっているので、かなり前からされていたのが分かった。

私:「その間伐した木はどうするんですか?」
おじさん:「その辺に置いといて、あとは朽ちらせるだけ。」
私:「えー!勿体ないですね~。それって私が頂いても良いものですか?」
おじさん:「ああ、全然構わないよ。全部持ってってもいい。どうせこれからまた出るしね。」

やったあ~\(^^)/

今までは強風で折れた枝や倒木を、あちこちから担いだりして調達していたが、近くで頂く事ができ、何とありがたい…。その時頂いた丸太は、何と今もまだ無くなっていない。

その後、頂いた間伐材は夫がチェーンソーで40cmの丸太にした。あとは私がそれを斧で割って薪にする。

およそ一年位乾燥させた木は、木の種類が同じでも性質が全て異なり、硬いものから柔らかいものまで様々。育って来た環境だろうか。

うちの敷地には檜、松、楢があり、楢は本当に硬く、頑張って時間を掛ければ割れるが、以前に柿農家さんに剪定で頂いた柿の木は、重さも相当あり、更に硬く、私には割れなかった。

さて、一刀目で素直に割れない硬い木は、まず刃を当てるだけにし、少しずつ切り込みを入れて行く。

大体4、5回位斧を当てていくと割れ目が出て来るので、その割れ目に向かって、少し力を入れて斧を振り落とす。

ふう~、やっと割れた。

薪割りは腕力の強い人でないと、丸太が割れないと言うのではなく、コツさえ掴めば数十分で割る事が出来る。但し、素直に割れてくれる木に限る。

斧を周囲に飛ばさない様に、また、降ろした事で自分の所に刃が向かって来ない様に気をつけるため、枝をしっかり持つ事が重要である。私は手のひら側にゴムが付いてる軍手を愛用。

檜を割ると、中が薄いピンク色で、とても良い香り(^O^)これは本当に素敵なご褒美。

松も樹液が固まったまま表皮に付いている事があって、ベタベタするが、とても良い香り(^^)b

さて、割った薪を並べてみた。
これで大体一週間分。

無くなったらまた割れば良い。

そして、薪割りのご褒美は何と言っても暖かい火🔥✨

自然の恵みに感謝(*´-`)

明日は雪だってさ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました