238回定期 終演

ソプラノ 好田真理

yawara

第238回定期演奏会、盛況のうちに終了しました!!
今回の定期は実力のある売れっ子作曲家2名の委嘱作品、児童合唱共演2台ピアノと、盛りだくさんのステージでした。

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最初にお送りしたのは委嘱初演、三宅悠太作曲「Rebirth」。
シアターピースのかたちで上演されました。
客席のドアから歌いながら登場。
5つ+αのグループに分かれ軍歌などを歩きながら歌い、混沌とした世界Recollections(記憶)を表現。
舞台に上ってからはElegy、そしてRebirthへと祈りが紡がれました。
歌いながらトライアングルを鳴らしていましたが、魂を天へと送るための音色でした。

戦時のための曲は、詩の内容こそ厳しいものですがメロディーそのものは美しいものが多く、このメロディーがどうして哀しい物語を背負わなければならなかったのか、考えざるをえませんでした。
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終演後の三宅悠太氏

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2曲目に演奏しましたのは委嘱初演、鷹羽弘晃作曲「あらべすく計画」。
百人一首から「朝ぼらけ」「有明の月」など同じ言葉の入ったものを楽章ごとに三首ずつ、言葉遊びのようにランダムに歌われた、4楽章から成る作品。

百人一首ということで、雰囲気のある曲でした。
雲の中からほわっと景色の断片が見えるような、そんな印象です。明るい響きの中にも奥行きのある、あたたかさとユーモアのある曲でした。

曲中では分解して使われた百人一首を、団員12人がそれぞれの声色を駆使して読み上げてから演奏しました。客席ではこの朗読もお楽しみ頂けたのではないでしょうか?
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終演後の大谷研二氏と鷹羽弘晃氏

今回の2曲の委嘱作品、とても魅力的な曲を作ってもらいました。
聴き手にも作曲家の心が伝わるような、エネルギーを感じる前向きな2曲です。
もっと多くの方に届けたいな。
またどこかで再演できたらな。
そう思える素敵な2曲でした。

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休憩明けには三善晃さんの作品を2曲。
宗左近 詩「交聲詩曲 波」と、瀧廉太郎の作品による 「日本の四季」。

三善作品は気力体力声力を多大に要求されます。それだけ歌い甲斐のある作品が多く、東混も尊敬する偉大な作曲家です。
今年度の東混定期演奏会では三善さんへの追悼の意を込めて、毎回三善作品を取り入れたプログラムを演奏させて頂いています。

今回は2台ピアノで、さらに、東混指揮者就任25周年の大谷研二氏が常任指揮者・音楽顧問を務めるNHK東京児童合唱団との共演ステージでした。

「交聲詩曲 波」は曲頭曲尾に童声による波の表現が歌われ、中に混声が詩の内容を伝えてゆく曲。
「交聲詩 海」と対をなす作品で、それゆえにメッセージ性の強い作品です。

「日本の四季」は瀧廉太郎の「花」「荒城の月」「お正月」など名曲16曲を揃えたメドレー。30分近くに及ぶ大曲です。
小学生が30分舞台で緊張を持ち続けるのは大変なことだと思いますが、そこは経験豊富なN児。一糸乱れぬ見事な歌声と集中力でした。

メドレー、なにせ16曲。
緊張する新作2曲を歌い、基本フォルテ!フォルテッシモ!!フォルテッシッシモてんこ盛り!!!の「波」を越え、そしてラストステージに16曲メドレー。
なかなか持久走のような側面もありましたが、子どもたちの澄んだ歌声と瀧廉太郎のまっすぐなメロディー、浅井道子・斎木ユリ両氏の確かなピアノ。
そして指揮者大谷研二のパワーに支えられ、完走することができました。

大谷さん、東混を指揮して25周年、おめでとうございます。
東混から大谷さんへ、花束をお渡しさせて頂きました。
これからも大谷さんの笑顔とエネルギーと歌声で私達を導いて下さい。

来場くださった皆様、最後までお付き合いくださり誠にありがとうございました。

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年の瀬迫っていますが、今年中に関東ではまだ3公演あります。
◆12月23日15:00~ クリスマスコンサート 東混ゾリステン@モーツァルト・サロン(東京赤羽岩淵)
◆12月25日18:30~ 横浜市立大学管弦楽団第46回定期演奏会 指揮:山田和樹@みなとみらいホール大ホール(横浜)
◆ [完売]12月27日14:00~ 狛江エコルマホール開館20周年記念企画~ベートーヴェンをたたえて3~第九 指揮:山田和樹@狛江エコルマホール(東京)

またのご来場、お待ちしております♪

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