ソプラノ
和田友子
冬らしく空気の澄んだ日が続きます、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私たちは20日の定期演奏会に向けてリハーサルを重ねています。
鷹羽さん、三宅さん両氏も連日おいで下さり、それぞれの曲のイメージを共有していく作業が続いています。
前回のアルト依田さんの記事にもありましたが、委嘱作品の醍醐味は、何と言っても楽譜が出来上がってからも、実際にお話しを伺ったり、様々な共同作業ができることです。
三宅さんへの委嘱作「Rebirth」。
今回私が担当させて頂くことになったソロパートの一節について、三宅さん立会いの下、何パターンか歌いながら試行錯誤が続きました。
短い旋律の中でも、拍子、音の跳躍具合、休符の入れどころ、など様々な要素によって、伝わり方が変わってきます。初めは叙情的なアリアだと思っていた旋律は、パターンを重ねるごとに洗練され、より全体の流れを意識したシンプルなものに変わっていきました。
三宅さんはお話しの声も歌声も、聞く者の胸にスーっと届いてきてとても素敵です。
そのご自身が歌うのと、私が歌うのとでは、聴いた時の印象や効果が変わってきますので、私も自分なりの声の効果の印象(この音域での跳躍の繰り返しだとおそらくパキパキとした印象かもしれません、などなど…)をお伝えしながら、新しいパターンをいくつか書いて頂きました。
さて、本番当日にはどのパターンが採用されているのでしょうか…まだまだ私自身も挑戦が続きます。
多くの皆様に見届けて頂けたら嬉しく思います。
日曜の午後のひととき、晴海トリトンスクエアにどうぞお出かけ下さい。
東京混声合唱団 第238回定期演奏会
大谷研二 東混指揮者就任25周年記念
2015年12月20(日) 15時開演
第一生命ホール
指揮 大谷研二
ピアノ 浅井道子/斎木ユリ
共演 NHK東京児童合唱団
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