バス
熊谷隆彦
昨日(4/9)は池袋の東京芸術劇場でゲームシンフォニージャパンの16回目の公演に参加させて頂きました。
実は僕はゲーム音楽が大好きで、その昔はゲーム音楽のクリエイターを目指した時期もあったのですよね。(通信カラオケの打ち込み職人をやっていた時代に、ちょっとしたゲームの音楽なんかも作っていたんですよね。8bit系ですけどw)
ただ、僕が若かった頃はファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジンなど素晴らしいマシンではあったけれでも、今と比べるとCPUの能力やメモリ容量などが圧倒的に低かったのですよね。
しかも、プログラミングにおける音楽がもらえる容量などは、それは少ないもので、その中で各社の音楽クリエイターの方は工夫して頑張っていたんだなあと、つくづく思いました。
音源に関しても、本当に厳しいもので、基本3声しか同時発音ができないとか、SE(ピュンピュンなど)が鳴ってしまうと、一つの音声は消えてしまうとか・・・。
それでも音楽の基本を崩さずに作成されていた当時のクリエイターの方の姿勢には感動したものでした。
(イメージがわからない方は「スーパーマリオブラザーズ」をイメージしてもらえばわかりやすいかな?)
いわゆる「ピコピコ音」の当時のゲーム音楽。
しかし、クリエイターの皆さんはピコピコをイメージしてたのではない。
そんな事が、このシリーズのコンサートで立証されているのではないかと。
クリエイターさんの中では本当はもっとゴージャスなサウンドが鳴っていたのだろう。
今回のコンサートのメインは「ファイナルファンタジー7」でした。FF7の時代だとかなり音源も進化してはいるのですが、それでもどうしてもまだまだな時代でした。しかし植松先生の音楽は限りある音源の中にも、壮大なイメージが取り入れられていて本当に素晴らしいものです。
どうしても、「打ち込み」「プログラム」なイメージであった音楽が生のオーケストラと合唱によって生きた音楽に蘇った事は素晴らしいことだと思います。
さて、アンコールでは「MOTHER2 ギーグの逆襲」の中から「Smiles and Tears」を演奏しました。
メインヴォーカルで今回はジェーニャさんを迎え、最後の方にあるオリジナルにもあるセリフ「I miss you…」という一言をソロで言わせてもらいました。
生のオーケストラで演奏する感動の最高点の部分のセリフでもあるので、オリジナルのイメージも気にはなった(鈴木慶一さんのボコーダーのイメージ)のですが、思いっきり自然な気持ちで言ってみました。どう伝わったかなあ?
現在のゲーム環境は昔に比べると断然に良くなっていて、メモリも64ギガだってかなり安価に調達できるような時代です。サウンドも生音をバンバン使えます。グラフィックだって生映像やCGをふんだんに使ってまるでドラマの中にいるかのような環境です。
だからこそ、ゲームのクリエイターの皆さんはさらに力量を上げなくてはいけないので大変なのではないかな・・・なんて勝手な心配をしております。(笑)
今後もゲームシンフォニージャパンが盛り上がるといいですね!
※文章内に出てくる商品名などは各社の登録商標です。
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