何気に復帰してました

公演


アルト

栗原 苑子



いつも東混ブログを見てくださってありがとうございます。アルトの栗原苑子です。
2017年8月末にさりげなく退団し、2019年8月にしれっと復帰致しました。

気づいていた方、かなりの東混通!
そんなの知らないよっていう方、まだまだですね、もっとチェックしてください!笑

この2年間、家族の仕事の都合で海外で暮らしておりました。その間もメンバー達はものすごい仕事量をこなしていると思うと、不安や焦りがありました。
しかしいざ復帰してみると、新メンバーが多数加入し、雰囲気も新たになった東混に戻れたことは不安よりもワクワクの方がまさっていました。

2年間のブランクもあり、子育てとの両立などまだまだ手探りではありますが、「なりたい自分になる!」を目指します。

さて、10月の台風で延期になっていました尾高先生の定期演奏会では三善先生の「嫁ぐ娘に」を演奏しました。

2曲目の「あなたの生まれたのは」の次の箇所のソロを担当することになりました。

わたしはおののき 痛みにたえ
待っている
祈っている

これは出産のシーンです。

リハーサル中、突然尾高マエストロがなんで「ラ」が基音になってるか知ってる?
とおっしゃいました。


なんと、人はオギャーと生まれてくるあの産声が「ラ」またはその近辺なんだそうです!!
しかも世界中の赤ちゃんみんなほとんど一緒。何という神秘。身近にご出産の予定がある方、ぜひお確かめを。

数年前はこの「嫁ぐ娘に」を娘として思い描いていましたが、このソロを担当することも重なり今回は母として表現しました。

作詞の髙田敏子さんは「お母さん詩人」との異名もあり、この「嫁ぐ娘に」は結婚を間近に控えた娘さんのために詩作されました。

髙田さんは「大勢の方々に読んでいただくというより、自分の子供たちに語りかける気持ちで書いてきたようである。『ああ、ママはこんな生き方をしているんだな』ただそう思ってくれればいい」とおっしゃっていたそうです。

この言葉のとおり、この詩に込められた母から子への普遍的な愛情に人々は涙するのだろう、そしてたくさんのお母さんから共感されるのだろうと感じます。

私は母としてまだまだまだまだまだまだですが、ステージで歌う姿を通じて、子供たちに「ママ、こういう風に生きてるのっ!」って見せられたらなと思います。

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