思い出のNコン課題曲【後編】

インタビュー

※こちらの記事の続きです→→→

…団員にとって思い出深いNコン課題曲たち。
世代の広い東混団員にとって、思い入れのある曲もそれぞれ違います。

コンクールで実際に歌った!という思い出だけでなく、
コン・コン・コンサートや演奏会で歌った!という思い出も集めてみました。

小学校向けの課題曲も、照れずに全力で歌います!ヤー! ©︎中村紋子

後編は’90年代からスタートします!

’90年代

地球が私を愛するように

’91年度中学校の部(山川啓介/野田暉行)

Sop.好田
Sop.好田

自分たちで譜読みをし、
詩の解釈を考え、
顧問に叱られながら、時折ケンカしながら、みんなで作り上げていった課題曲。

真剣に合唱に取り組んだのは、この曲が初めてだった。

曲の中身には当時イマイチ共感できなかったのだが、
今読めば違うだろうか?…と調べたら、
同じ年の高校の部課題曲が「聞こえる」だったらしい。

平成3年、湾岸戦争の翌年。
時代背景を踏まえ、今なら違うアプローチで歌えるだろう
(中一当時の自由曲は「大地讃頌」だった。当時は自由曲の方が断然好きだった…。)

聞こえる

’91年高等学校の部(岩間芳樹/新実徳英)

Ten.平野
Ten.平野

パートひとりずつで歌ったことがありますが曲のエネルギーが凄まじく、かなり苦戦しました。
大人数の声が映える曲だと思います。

コンコンコン’19では、鈴木慎崇さんのピアノが素晴らし過ぎて息を呑みました…

今年も歌う予定ですが、4年前とは全く違った音楽になる予感がしています。
それぞれの時代で起こっていることをしっかり見て聞いて感じて歌いたいと思っています。

2019年演奏「聞こえる」

ともだちと

’94年度第小学校の部 (山本瓔子/大熊崇子)

Alt.栗原
Alt.栗原

小学校の時、
東京都大会本選で歌いました。

私は6年生で団長を務めていました。
初めてのNHKホールで歌えたことはとても良い経験になり、貴重な思い出です。

’00年代

予感

’02年度中学校の部(片岡輝/大熊崇子)

Sop.大沢
Sop.大沢

伴奏者としてのNコン参加でした。

自由曲も伴奏付きだったので、この年の夏は全日本合唱コンも含め私は一言も声を出していません。笑

ですが、誰よりもメンバーの声を聞いていたと思います。
今でも一人一人の声が蘇ってきます。

やさしい風

’03年度小学校の部(萩原あゆみ/グッチ裕三、福田和禾子)

Alt.小林音
Alt.小林音

私にとっての親友みたいな曲。

合唱部に入っていない頃に「みんなのうた」で聞き、曲に心を開きました。

まだ本番などでは歌ったことがなく、
いつか大切なステージで絶対に歌いたいと思っている曲です。

未来を旅するハーモニー

’04年度小学校の部(吉田美和/吉田美和、寺島尚彦)

Alt.小林音
Alt.小林音

初めての合唱、初めてのNコン、初めての東京…。

初めてのNコンで歌った曲でした。
卒業しても、大好きなあの音色は心に残っています。

この年はお姉さんやお兄さんたちが「信じる」や「新しい人に」を歌っていて、
憧れの眼差しで演奏を聴いていました。

信じる

’04年度中学校の部(谷川俊太郎/松下耕)

Ten.平野
Ten.平野

高校時代、仲良しの先輩が好きだった曲。

合唱部の部室で、
先輩たちが「懐かしい〜!!」と言いながらよく歌っていました。
自分にとっては小6の頃の曲なので、へーこんな曲あるのかと思って聞いていました。

大人になって歌ってみて、詩のシリアスさに驚きました。
『合唱の輪』では松下さんご本人が全身全霊で指揮してくださって、自分たちもグッと気合が入ったのを憶えています。

『合唱の輪 松下耕の世界』で歌った「信じる」

「新しい人」に

04年度高等学校の部(大江健三郎/信長貴富)

Sop.大沢
Sop.大沢

作詞者は先日お亡くなりになられた大江健三郎氏、作曲は我らが信長貴富さん。

私が経験したNコンの課題曲の中でも、最もメッセージ性の高い課題曲だったと記憶しています。

歌詞に「新しい人」とは、争う人らを和解させる人と書いてあります。
「新しい人」とはまさに、未来を担う当時の私たちだったはず。
大人になった私たちは「新しい人」になれたのだろうかと、今も自分に問いかけ続けています。

戦争が起きていてる今だからこそ、多くの人に聞いていただきたいです。

風になりたい

’05年度高等学校の部(川崎洋/寺嶋陸也)

Ten.平野
Ten.平野

高三のころ、地域の音楽祭で演奏しました。

がんで闘病していた友人を亡くした翌日でした。
心の整理がつかない中でステージに立ち、この曲を歌いました。

「風になって/命の重みと よろこびを/地球の隅々まで伝えたい」…
歌いながら涙が止まりませんでした。
あまりに非情な現実を感じつつ、
それでも自分たちは友人のことを忘れずにいよう、

命の重みを噛み締めて生きよう、と前を向かせてくれた一曲です。

06年度中学校の部(森山直太朗&御徒町凧(作詞作曲)・信長貴富(作曲))

Ten.平野
Ten.平野

自分が信長貴富さんにハマったきっかけです。

メロディーの優しさと浮遊感を感じるピアノ、噛みごたえのあるハーモニー。
この曲を現役で歌えた世代で、本当にラッキーだったと思っています。
アルトの先輩と二人でソロパートを担当し、九州大会まで進ませていただきました。

’07年には、
ライブツアーで鹿児島にやって来た森山さんと、この曲で共演させて頂きました。
当時の写真と記念のピンバッジが、今でも宝物として部屋の片隅に飾られています。

言葉にすれば

’07年度高等学校の部(安岡優(ゴスペラーズ)/安岡優、松下耕)

Alt.小林ゆ
Alt.小林ゆ

所属していた松下耕先生の合唱団でNHKの「課題曲を歌おう」という番組に出演し、
この曲の初演をしました。

ゴスペラーズのキラキラと言葉が散りばめられた部分と、
松下先生らしいメロディックな部分が合わさって、とても爽やかな感動がありました。

リハーサルではあのゴスペラーズが実際に来てくれて、目の前でマイクなしで「ひとり」を歌ってくれました。
感動と興奮で叫んだ声がテレビに拾われていて、恥ずかしかったですが…
アカペラ大好き人間にとって、めちゃめちゃ幸せな思い出です♪

’10年代〜

君の隣にいたいから

’19年度中学校の部(宮崎朝子(作詞作曲)・加藤昌則)

Ten.平野
Ten.平野

最近の課題曲で思い出深い曲といえばコレ。

’18年から東混がコンクール課題曲を歌うコンサートを行なっています。
この曲に初めて触れた時には
「大人の声でどう歌おう?」と悩みましたが、
山田音楽監督の指揮と鈴木さんのピアノが、凄まじくハイテンションな演奏へと導いてくれました。

高校の課題曲「僕が僕を見ている」では拡声器にサングラスのヤマカズも見れます。
コンクール曲として作られた歌でも、演奏会では音楽として楽しもう!と、
ある種振り切って楽しめた瞬間でした。

2019年演奏「君の隣にいたいから」

とどいてますか

22年度小学校の部(谷川俊太郎/新実徳英)

Alt.依田
Alt.依田

昨年の小学校課題曲。

楽譜が配られてすぐにみんなで歌ってみましたが、
小学生が歌う曲なのに東混の誰ひとり初見で歌えませんでした。
あまりの難曲にみんなで笑ってしまいました。

暗譜したら楽しい曲でした!

そのほか

「みんなみんな」
’05年度小学校の部(まど・みちお/三善晃)
「花と一緒」
’05年度中学校の部(ねじめ正一/横山潤子)
「ここからいちばんとおいところ」

’09年度小学校の部(覚和歌子/千住明)
「手紙〜拝啓15の君へ〜」
’08年度中学校の部(アンジェラ・アキ(作詞作曲)/鷹羽弘晃)
「僕が守る」
’11年度高等学校の部 (銀色夏生/上田真樹)
「次元」
’16年度高等学校の部 (朝井リョウ/三宅悠太)
「僕が僕を見ている」
’19年度高等学校の部 (川村元気/岩崎太整・横山潤子)
「無音が聴こえる 」
’22年度高等学校の部(住野よる/松本望)

2018年から開催されているコン・コン・コンサートでは、
新旧様々な課題曲を歌うので、どんどん好きな曲が増えていきます。

「信じる」など過去の課題曲も歌うほか、「くちびるに歌を」の特別ステージもございます

今年の課題曲も、本山マエストロのもと絶賛練習中です!
果たしてどんな印象になるのやら。
今年のコンコンコンは6月4日に予定されていますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

皆さんの課題曲の思い出があれば、ぜひ私たちにも教えてください🙌
以上、団員の思い出の課題曲でした!!

ブログ係、テノール
平野太一朗

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