2月16日に開催された第264回定期演奏会。
この記事では公演当日の写真から、
1日の演奏会が創り上げられていった流れをお見せいたします。
その②では、
公演本番の写真を中心にお届けします!
264回定期演奏会 公演写真より
委嘱初演作品『星の名を知らずにいたい』
信長 貴富作曲/谷川 俊太郎詩、吉川 凪訳
はじめに日本語のグループ、次に韓国語のグループが、
それぞれのメロディで同じ詩を歌いながら舞台上で向かい合って整列します。
続いて全員バラバラに回りながら2つの音楽を同時に演奏し、
最後に全員そろって客席へと声を送ります。
会場の響きと作品の内容をもとに、この日限りのシアターピースのような演出が完成しました。
男声合唱とピアノのための『Fragments-特攻隊戦死者の手記による-』
信長 貴富作曲
ソロがとても多い作品で、ソリストが13人必要。
今回の演奏人数もちょうど13人でした。
演出がつくこともある曲ですが、今回は楽譜にある以上の演出は行わず、シンプルに演奏しました。
暗闇のなかでうっすら聞こえる独唱と、それを断ち切る福間さんのピアノで曲が終わります。
演奏後にはマエストロが一人一人と握手し、信長さんとも力強い抱擁を交わしていました。
バーバラ・ドラガン指揮ステージ
E.エルガー:Agnus Dei(『エニグマ変奏曲Op.36第9変奏「ニムロッド」より』)
S.D.サンドストレーム:The Giver of Stars(星の贈り主)
S.バーバー:Agnus Dei(弦楽のためのアダージョ,Op.11より)
東混では、時々、男女バラバラの並び方を採用します。(主に音楽監督が)
リハーサルのなかで並びをいろいろ検討したいと言っていたドラガンマエストラですが、
3日目のリハ冒頭で「一曲目だけバラバラで演奏したい」と言い、その特徴的なサウンドを見事に取り入れてくれました。
声部の特徴や母音の響かせ方も考えながら、効果的にタクトを示してくれたマエストラ。
詩へのエモーションも相まって、情熱と愛のある音楽性を強く感じました。
混声合唱のためのカンタータ『土の歌』
佐藤 眞作曲/大木 惇夫詩
終曲『大地讃頌』がとにかく有名ですが、
7曲の組曲を通して、戦争や自然へ様々なメッセージを投げかける作品です。
演奏回数が多いからこそ、今どういう音にするかをじっくり考えて、音楽を作り上げていきました。
福間さんのピアノに「下手なラッパみたいに」「もっと音が出にくいと感じて」といろいろ注文をする山田さん。
そこに説得力のある音を返してくれる福間さんの姿が印象的でした。
公演には佐藤眞先生もお越しいただきました。
演奏後は舞台上の人間も一緒に、作品への惜しみない拍手を送りました。
アンコール
福間さんのピアノソロを1曲と、
信長さん作曲の『ハミングのためのエチュード』を演奏。
客席の皆様と一緒に「ふるさと」を歌うアンコールとなりました。
カーテンコールでは2人の指揮者がハグを交わし、ピアニストと3名で横並びになって、
鳴り止まない拍手を受けていました。
最後にもう一枚
いつも定期や自主公演の写真を撮ってくれている
中村紋子さんを終演後にパシャリ。
今年も一年お世話になったので、
「ブログに載せてもいいですか?」と聞いたら、
快くOKしてくれました。
(外部サイトへ飛びます)
いつもありがとうございます🥺😎✨!
翌日の名古屋公演も含めて、本当に熱気の高い公演になりました。
会場のみなさまや、ご覧くださったみなさま一人一人に感謝を申し上げます。
2023年度の自主公演は今回で終了です。
来年度以降も、東混の活動にご期待ください!!!
写真:中村紋子
文責:平野
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