ジャカジャンのジャンをずらして力増し

ico_tokusan

コンサート・マスター
バス 徳永祐一

「タイムマシーンにおねがい」って曲、皆さんご存知ですか?
サディスティック・ミカ・バンドによる日本語ロックのちょーゴキゲンな私のお気に入りの1曲です。

何故この曲が好きか?
って思われる方に少々ご説明を。

この曲で私は休符の洗礼を授かったのデス。

この曲、イントロ後の歌い出しが、
何と!
休符から始まっているのデス。
4ビートのイントロから、さぁ行くよ~って時に突然!
四分休符の大ブレイク。
その直後に全パートがジャーン!なのであります。

ここで、この曲を知らないって人は読み進めるのを止めて、早速
「タイムマシーンにおねがい」をダウンロードしましょう。

しましたか?

では、続けます。

普通なら、歌い出しの1小節前からカウントして
1、2、3、4ジャカ、ジャン
(4の裏拍がジャカ、で次の小節1拍目がジャン)となるところ、
1拍目がジャン抜きなのです。
頭の中では「ジャカジャン」だったものが、
ジャン抜きの肩透かしを食らった挙げ句、
その直後にジャーンの衝撃を味わうのデス。

これを初めて聴いた時の衝撃たるや、今でも忘れる事が出来ません。
忘れられないからこうして書いているのデス。
あのビートルズでもこれはやっていなかったかも知れません。
(有ったらゴメンナサイ)

音楽用語でいう弱起の1つなのですが、ジャカジャン前借りビートの
不完全小節崩しがミソなのデス。

1、2、3、4ジャカ
!! 、ジャーン

!! 、が四分休符デスね。

824-1

この画期的な『 !! 』休符の虜になってしまったのデス。

皆さんこの感動、お分かりになられたでしょうか?
或いは
ついて来られてますか?

ここで、
1 2 3 と数えながら手拍子を三回叩いてみてください。

パンパンパンの手拍子が
1 2 3 と合ってましたか?

簡単ですよね。

824-2

これが欧米やアフリカ系の人だと

1パン2パン3パン

824-3

と捉える人が結構居ると聞いた事があります。
こうなると ” 擦りて手 ” 文化のジャパニーズはシドロモドロデスネ。

休符や裏拍についてここまで熱く語ったのにはもう一つ訳があります。
それは先日行われた定期演奏会のリハーサル中での事。

それについては長くなるので、また後程投稿する事にします。

つづく

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