蒸し暑い日々が続いていますね…!
皆さま、熱中症などは大丈夫でしょうか?
今回のソプラノ大沢結衣さん、前回の和田さんから渡されたテーマは、
「好きになるときの感覚」
好きな音楽をとにかくアツく語れる大沢さん。
ヤケドにご注意?!
ソプラノ
File25:本能を呼び覚ませ!
ブログをご覧のみなさんこんにちは!
入団早三年目。最近やっと筋トレを始めました、ソプラノの大沢結衣です。
前回、大変勉強になる記事を書いて下さった、スーパーソプラノ友子さんより頂いたお題は「好きになるときの感覚」。
自分のものにする時の感覚、とも仰っていましたが、自分のものにするなんてとんでもない…私ほど不器用な人間はいないのでは?!
何を隠そう私は、暗譜は常にギリギリ、あんたそれ歌うの何回目?という曲も、しっくりいく歌い方が出来ないことがほとんどです。葛藤し、のたうち回り、もがき苦しむ…という負のループを日頃から繰り返しています。笑
ただ時々、そんな悩みがどうでもよくなるほど「好きになってしまう」曲と出会うことがあります。その時は、いつもより自分のものに出来ているのかもしれません。本当はどんな曲でもサラリとこなせなくてはダメなのですが!
今回お題を頂いたことで、自分が好きになる曲にはどういった特徴があるのだろう?また、その曲のどこに惹かれたのだろう?と疑問に思ったので、少しお題からは逸れてしまいますが記事を書いてみたいと思います。
好きな曲を何曲か選んで分析してみたところ、どうやら特徴として「民族音楽・打楽器の要素が強め」であることが分かりました。
確かにクラシックのオケ曲やゲーム音楽を聞いていても、大体好きになるのは上記の要素を含んだものが多いですね。神秘性、哀愁漂うメロディや舞踊のリズム、血が沸騰するようなド派手な打楽器の応酬…挙げたらキリがない!ので合唱のみに絞ることにします。と言ってもまだまだ沢山あるなあ。汗
ブルガリアの合唱も大好きなので迷いましたが、実際に演奏した経験がある作品を例に挙げることにしました。ズバリそれは…
池辺晋一郎先生の「東洋民謡集Ⅰ・Ⅱ」!
団員の方々は私がいかにこの曲にハマっていたかをご存知かと思います。
東洋民謡集は、実在する民謡の節回しやリズム感などをそのまま活かし、かつ合唱として歌い手も楽しめるようなハーモニーで構成されている作品です。儀式めいたユダヤ民謡から始まり、モンゴル、インドネシア、アイヌ、ベンガル…オリエンタルな民謡の世界にどっぷり浸かることが出来ます。
ソロパートも随所にあり、担当された先輩方の各々の個性がありつつも原曲の特徴を捉えたソロは、聴いていて飽きませんでした。ここに現地民と精霊がいる…と感動したのを覚えています。
そして更に楽しいのが激しめのハンドクラップや足踏み!小学校の時に鼓笛隊クラブに所属していたので、曲の中にパーカッション要素が入っていると無駄にテンションが上がってしまいます。同期曰く「本能を呼び覚まされるからなんじゃない?」とのこと。本能…何でしょうね野生かな。笑
少しお題に戻りまして…
友子さんが仰った「自分のものに出来ている」という感覚ですが、先にも書いたとおり好きな曲を歌っている時は「うまくいっている」と感じることがあります。それは内在するビート・リズム感が呼び覚まされている時かと思います。…意外と発声や音程じゃなかったりすることってありません?勿論しっかりした発声で歌うことが大前提ですが。
民族音楽は「頭より先に身体に入り込んでくる」と思うのです。民族音楽は日常生活の動作・出来事などから生まれたものが多いですよね。あとは儀式だったりお祈りだったり。そういう身体に染み付いた音楽・音はシンプルで輪郭がハッキリしていて、頑なな私の心にもスッと入ってくるように感じます。
…結局まとめにならなくてすみません!ただ民族調の音楽が好きなだけの記事になってしまいました。他にも好きな曲はもーっとありますので、それはまた別の機会に。
これからも東混で沢山の曲に触れていくと思うので、自己解放(笑)出来るようにこれからも精進して参ります!
次は東混のエフェクト職人、おさむさんでしたね。いつも揺らがず、確固たる自分をお持ちのおさむさん。そんなおさむさんが「東混に入団したきっかけ」とは何ですか?
「入団当初の思い出」などでもOKです!
どうぞ宜しくお願い致します。
「頭より先に身体に入り込んでくる」…とても共感できる言葉です。
音楽を後世に伝えるために「楽譜」がありますが、時々その楽譜に縛られてしまうこともあります。
特に民族音楽は、人が集まり、生まれるべきところに自然に生まれますよね。
音楽に身体を解放して、魂が震え上がるような演奏がしたい!冷静沈着、緻密なハーモニーはもちろん必要ですが!(笑)
さて次回は、大沢さん曰く「東混のエフェクト職人」、テノールの尾崎修さんです!
修さん、記事中の『東洋民謡集』でも大活躍でした!
テーマは「東混に入団したきっかけ」or「入団当初の思い出」。
気になる修さんの入団時のこと、聞いちゃいましょう!
次回もお楽しみに♪
前回:和田さんの記事はこちら
次回:尾崎修さんの記事はこちら
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